フィジー共和国からのセキュアなデータアクセスとデータ共有

お客様概要

サウスパシフィックフリーバード様は南太平洋の楽園「フィジー共和国」に拠点を構える大規模な英語学校フリーバードを運営し、留学費用が圧倒的に格安なフィジー留学を提供されております。格安フィジー留学を提供することで、これまでに「経済的な理由」で留学を諦めていた方々にも留学の機会を作るご支援をされております。

お客様課題

サウスパシフィックフリーバード様ではフィジーに常駐するスタッフは、日本オフィスの社内システムにアクセスする手段が無く、IT担当者もいなかったらことから日本の管理が及ばず、以下のような課題があった。

  • フィジーのスタッフと日本オフィスとの間で安全かつ迅速に留学生に関するデータ(個人情報)を共有する手段が無く、メールによるデータのやりとりが発生し、情報の漏洩リスクを抱えていた。
  • フィジー常駐スタッフが業務で利用するPCは、スタッフ個人が購入・管理したもの(BYOD)となっており、PC内部に保存された顧客情報が適切に管理されておらず、PC紛失により漏洩するリスクを持っていた。

使用したOS、AWSサービス

  • OS:Windows10
  • AWSサービス:Amazon WorkSpaces、Amazon WorkDocs、AWS Directory Service

提案内容

上記課題に対して、まずはフィジー側におけるBYOD パソコンのセキュリティ対策として、ローカルPCにデータを保存することが無く、持ち出しによる紛失が発生してもデータ漏洩の心配が無いAmazon WorkSpacesをご提案。
また、日本側においてもAmazon WorkSpacesを利用し社外からでもPCが利用できる環境を構築し、PC紛失などによる情報漏洩のリスクを軽減させるご提案を行った。

なお、社外においてもデータ共有をする手段としてWorkSpacesとFSx for Windowsの利用を検討したが、より低コストなソリューションを必要としたことからWorkDocsをご提案。
Windowsユーザーの管理についても、低コストで運用の負担が少ないディレクトリ環境としてAWS Directory ServiceのSimpleADの利用をご提案。

プロジェクト期間

2019/12/4~2020/1/31

導入効果

Amazon WorkSpacesを利用したことによりスタッフ個人管理のPCを紛失したとしても、顧客情報が漏洩するリスクを無くした。
また、WorkDocsを利用することで日本オフィスとフィジースタッフとの間で安全に管理された、データ共有を実現した。

日本においても、Amazon WorkSpacesとWorkDocsを利用することで、営業担当者の社外での業務が制限されることが無くなり、常に顧客情報を参照することが可能となった。
この結果、顧客対応時間の短縮と品質向上を実現、顧客満足度の向上に繋がった。
加えて、社外でも顧客対応やその他業務を行えるようになったことで営業担当者の残業時間が20%程削減された。

環境構成図

フィジー共和国からのセキュアなデータアクセスとデータ共有