以前、このコラムにて「Amazon FSx for Windows ファイルサーバーのススメ」としてAmazon FSx for Windows ファイルサーバー(以下、FSx for Windows)をオススメしましたが一部、残念な部分もありました。

しかし、2020年6月1日のアップデートにより、その残念な部分が解消されたのでご紹介したいと思います。

アップデートの内容

ストレージ容量の拡張に対応しました

これまで、FSx for Windowsはストレージ容量を拡張することができませんでした。
このため、初期状態から最大容量を見越して設定することになり、コスト的にも不利でした。
(FSx for Windowsは確保したストレージ容量に対して課金が発生します。)

しかし、ストレージ容量の拡張が可能になったことにより、スモールスタートが可能となると同時にコストセービングも実現します。
また、ストレージ容量の拡張を実施中でもファイルサーバーとしての利用が制限されることはありません 。

スループット性能が変更できるようになりました

スループットを一度設定したら変更ができなかったため、初期設定時にどれだけのスループットを確保するかが重要でした。
今回のアップデートによりスループットの拡大・縮小に対応したことにより、より柔軟な性能設計が可能になりました。

ただし、高スループットを選ぶとそれなりに課金に跳ね返るので、不用意に設定しないよう注意が必要となります。

まとめ

ストレージそのものの拡張ができないという弱点が解決され、データ増加を心配する必要が無くなりました。
ファイルサーバーを自前で構築・運用されているお客様には、 FSx for Windowsは是非ともご検討いただきいただきたいサービスです。