こんにちは。小寺です。
AWS Database Migration Service (DMS) の同種データ移行機能が29のAWS リージョンに拡張され、
大阪リージョン含めて新たに20リージョンで利用可能になりました!
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/08/aws-dms-homogeneous-data-migrations-feature-29-regions/
AWS Database Migration Service (DMS) の同種データ移行機能とは
DMSの同種データ移行機能について、お使いいただいている方もいるかと思いますが、ここで簡単に振り返ってみます。
DMSの同種データ移行機能は2023年6月に開始された機能です。
組み込みのネイティブ データベース ツールを使用して、最小限のダウンタイムでシンプルかつパフォーマンスの高い移行を行える機能です。
例えば、ユースケースとしては、オンプレミスの PostgreSQL データベースを Amazon RDS for PostgreSQL または Aurora PostgreSQL に移行できます。
仕組みとしては、同種データ移行機能はサーバーレスです。つまり、AWS DMS が移行に必要なリソースを自動的にスケールします。データ、テーブル パーティション、データ型、および関数やストアド プロシージャなどのセカンダリ オブジェクトを移行することが可能です。以下の図は同種のデータ移行機能がどのような仕組みで動くのかを示しています。
サポートされている移行元のバージョンとしては、以下の通りです。
・PostgreSQL (バージョン: 10.4 ~ 14.x)
・MySQL (バージョン: 5.7 以降)
・MariaDB (バージョン: 10.2 以降)
・MongoDB (バージョン: 4.x、5.x、および 6.0)
また、フルロードと継続的なレプリケーションの両方のオプションを備えた Amazon DocumentDB (バージョン: 3.6、4.0、および 5.0) データベースもサポート対象です。
DMSの同種データ移行機能の注意事項について
・同種データ移行では、MongoDB および Amazon DocumentDB 移行がサポートされます。
また、変換ルールを使用して列のデータ型を変更したり、あるスキーマから別のスキーマにオブジェクトを移動したり、オブジェクトの名前の変更ができません。
・同種データ移行では、データ検証用の組み込みツールが提供されません。
・PostgreSQL で同種のデータ移行を使用する場合、AWS DMS はビューをテーブルとしてターゲット データベースに移行します。
・同種のデータ移行では、進行中のデータ レプリケーション中にスキーマ レベルの変更がキャプチャされません。
ソースデータベースに新しいテーブルを作成した場合、AWS DMSテーブルの移行ができません。新しいテーブルを移行するには、データ移行を再開します。
・AWS DMS で同種のデータ移行を使用して、上位のデータベース バージョンから下位のデータベース バージョンのデータ移行がサポートされません。
・CLI または API では同種のデータ移行を使用できません。
・同種データ移行では、VPC セカンダリ CIDR 範囲内のデータベース インスタンスとの接続の確立はサポートされていません。
・データ プロバイダーからの同種移行には 8081 ポートを使用できません。
・同種データの移行では、暗号化された MySQL データベースとテーブルの移行はサポートされていません。
アップデートにより追加されたリージョン
当初の9リージョンに加えて合計で29リージョンが利用できるようになりました。大阪リージョンでも利用可能です!
・US East (N. Virginia)
・US West (Oregon)
・US East (Ohio)
・Europe (Ireland)
・Europe (Frankfurt)
・Europe (Stockholm)
・Asia Pacific (Sydney)
・Asia Pacific (Tokyo)
・Asia Pacific (Singapore)
・US West (N. California)
・South America (São Paulo)
・Asia Pacific (Seoul)
・Asia Pacific (Mumbai)
・Canada (Central)
・Europe (London)
・Europe (Paris)
・Asia Pacific (Osaka)
・Asia Pacific (Hong Kong)
・Middle East (Bahrain)
・Europe (Milan)
・Africa (Cape Town)
・Asia Pacific (Jakarta)
・Middle East (UAE)
・Europe (Zurich)
・Europe (Spain)
・Asia Pacific (Hyderabad)
・Asia Pacific (Melbourne)
・Israel (Tel Aviv)
・Canada West (Calgary)