こんにちは、小寺です。RDS for MySQLの対応は少し前に終わったよ、という方や「延長サポート」使っていますという方、様々だと思いますが、Aurora MySQL2(MySQL5.7互換)の標準終了サポートが近づいています。
当社のAWSアカウントには、数日前にで件名「 [リマインダー] Amazon Aurora MySQL 2 (MySQL 5.7 互換) が標準サポートの終了に近づいています | [REMINDER] Amazon Aurora MySQL 2 (with MySQL 5.7 compatibility) is reaching end of Standard Support [AWS Account: XXXXXXXXXXXX] [リージョン] 」のメール通知がありました。
実は、 Amazon Aurora MySQL では、2023年10月31日にサポートが終了したコミュニティ版の MySQL 5.7 に対して 1 年間の無料延長サポートを提供しています。
アップグレードを完了するのにさらに時間が必要な場合は、Aurora MySQL 2 の Amazon RDS 延長サポートを利用することができ、期日を過ぎると自動的に延長サポートが始まる仕組みです。Aurora の RDS 延長サポートは有料サービスで、2027 年 2 月に延長サポートが終了するまで、Aurora MySQL 2 のサポートが最大 28 か月間延長されます。
「延長サポート」についての詳細はこちらから。
標準サポートの終了タイムライン
標準サポート期間終了に向けた主な日程は以下のとおりです。
- 2024年10月31日まで – Amazon Aurora MySQL バージョン 2(MySQL 5.7 互換)から Amazon Aurora MySQL バージョン 3(MySQL 8.0 互換)へのクラスターのアップグレードができます。
- 2024年10月31日 – この日に、Aurora MySQL バージョン 2 が標準サポートの提供終了となります。Aurora や RDS の標準サポート提供終了日から最大 3 年間、既存のバージョンを使用し続けることができるよう、Amazon RDS 延長サポートに自動的にオプトインされます。
※注意事項として、 Aurora Serverless バージョン 1 クラスターで Amazon Aurora MySQL バージョン 2 (MySQL 5.7 互換) を実行している場合には延長サポートは適用されません。
※ RDS 延長サポートは Aurora MySQL マイナーバージョン 2.11 および 2.12 でのみ提供されます。標準サポートの終了後に Amazon Aurora MySQL 2 を使用する予定の場合は、2024年10月31日までにこれらのマイナーバージョンのいずれかにアップデートが必要です。
2024 年 10 月 31 日までに Aurora MySQL マイナーバージョン 2.11 または 2.12 を実行していないデータベースは、RDS 延長サポートに登録される前にアップグレードされます。このアップグレードはメンテナンスウィンドウ中に行われ、無効にすることはできません。 AWS社から通知が来ない可能性もあるので、事前の対応が推奨です。
2024年10月31日までにやっておく推奨事項
アプリケーションやシステムのリタイアが決まっており、延長サポートの利用を決められている方以外は、Aurora MySQL バージョン 2 を実行しているすべてのクラスターをデフォルトの Aurora MySQL バージョン 3 (MySQL 8.0 互換) 以降にアップグレードすることをお勧めしています。 バージョンアップの方法としては、以下の3つに大枠分かれます。
さらに、 ロールバックオプションを含む手動のブルー/グリーンデプロイメントを設定するという方法もとれます。
テスト工数なども見積り、余裕を持ったテスト計画を立てることがお薦めです。また、MySQLで追加された機能、リタイアする機能の確認も重要になってきますよね。 すべての変更を参照し、それらがワークロードに適用されるかどうかを確認することをおすすめします。以下が参考になります。
https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/mysql-nutshell.html
既にMySQLやPostgreSQLでバージョンアップを実施されている方も多くいらっしゃるとは思いますが、改めてAurora MySQLのバージョン3に向けた対応をまとめてみました。