こんにちは、小寺です。7月に入って以下の件名でメールを受け取られた方もいるかもしれないですね。どのような内容で対応が推奨されるのかを解説してみたいと思います。
[お知らせ] EC2 Auto Scaling 起動設定の廃止のお知らせ | [Notification] EC2 Auto Scaling Launch Configuration Deprecation Notification [AWS Account: XXXXXXXXXX] [リージョン名]
お知らせ内容
2021 年、AWS は起動テンプレートを優先して起動設定を廃止する計画を発表しました。それ以来、起動テンプレートへの移行を促すための機能強化が継続的に行われてきました。この通知には、起動設定廃止プロセスの次のステップに関する詳細が含まれています。
2024 年 10 月 1 日以降、2024 年 7 月 1 日から 2024 年 10 月 1 日までのいずれかの時点で、お客様の AWS アカウント内または AWS Organizations 内で起動設定を行っていた AWS リージョンを除き、新しい起動設定を作成することはできなくなります。
影響を受けるアカウントは、API または CLI を使用して起動設定を作成しようとすると、次の例外が発生します。
UnsupportedOperationException: The launch configuration creation operation is not available in your account. Use launch templates to create configuration templates for your Auto Scaling groups.
そのためにAWS社では、以下対応がされてきていました。
AWS社側で起動設定の廃止対応
・2023年1月1日以降、起動設定はその日以降にリリースされた新しいインスタンスタイプで更新されていない。
2023年1月1日より前にリリースされた新しいインスタンスタイプでも、それ以降にGAになったリージョンでは、起動設定からアクセスできない。
最新のインスタンスタイプを使用するには、ユーザーは起動テンプレートを使う必要がある。
・2023年1月1日以降、起動設定には新しい EC2 機能の更新はない。
・2023年4月1日以降、新しい AWS アカウントは EC2 コンソールで起動設定を作成できない。ドキュメントには2023年6月1日以降と記載があります。
よって、影響を受けるリソースは2022年12月31日までに作成されたEC2インスタンスのAuto Scalling設定ですね。該当するルートアカウントおよび代替の連絡先にメール通知がされているので、代替の連絡先がちゃんとメーリングリストで通知されていれば、前任者のものかもしれませんが、起動テンプレートへ移行しましょう。
Auto Scaling グループを起動テンプレートに移行する方法
オフィシャルドキュメントに従って対応しましょう。概要としては、マネジメントコンソールから該当の起動設定を選んで「Copy to launch template (起動テンプレートにコピー)」を行います。
その後、Auto Scallingグループに変更を反映させます。「起動設定」の「編集」から「起動テンプレートに切り替える」を選べばばっちりです。
通知からは 起動設定が自動削除されるような記載はないですが、起動設定をご利用のお客様には、できるだけ早く起動テンプレートに移行することを推奨します。