こんにちは、小寺です。
AWS Backup バックアップ ポリシーで Amazon EBS スナップショットアーカイブがサポートされました
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/07/aws-backup-ebs-snapshots-archive-backup-policies/

Amazon EBS スナップショットアーカイブとは

頻繁に取得する必要がなく、めったにアクセスされないスナップショットを対象とした、低コストの長期ストレージ層です。
コストとしては、ストレージコストを最大75%節約できます。 保存期間は、90日以上です。

2023年のre:InventでAWS Backupへの対応が発表されていますね。
re:Inventの発表までは、手動またはライフサイクルマネージャーで利用するというとでしたが、2023年11月にAWS Backup に対応しています。

・常に増分バックアップをフルバックアップに変換する。
・目標復旧時間 (RTO) が長くなる (最大 72 時間)。
・コールドストレージに移行できるバックアップの頻度の制限 がある(1 か月またはそれ以上長い期間で 1 回)。

アップデート内容

AWS Backupサービスを利用して取得したAmazon EBS スナップショットをOrganizationsレベルでAmazon EBS スナップショット アーカイブに自動的に移動できるようになりました。
組織の管理アカウントを使用して、アカウント全体に Amazon EBS スナップショット アーカイブ ポリシーの設定が可能です。
前提としては、OrganizationsからAWS Bakup連携をしているということでしょうか。

Amazon EBS スナップショットは先述の通り増分であり、最後のスナップショット以降の変更のみを保存するため、頻繁にアクセスする必要がある日次および週次のバックアップのコスト効率が高くなります。
また、アクセス要件が数か月に1度で良いAmazon EBS スナップショットを作成し、長期的な規制要件に備えて保持することもできます

やってみた

(1) OrganizationsからAWS Backupを有効にしていない場合は、有効化します。

(2) AWS backup のバックアッププランの作成画面を開きます。ここではルールの新規作成を行います。

(3) 「Amazon EBS のコールドストレージ」という項目が今回対応したアップデートです。 「バックアップをウォームストレージからコールドストレージに移動」をチェックを行います。さらに「Amazon EBS スナップショットをアーカイブ」をチェックします。

(4) ウォームストレージの「推奨最小日数」が8日間ということで、合計保持期間は98日(ウォームストレージでの8日とコールドストレージでの90日間)~36500日間での設定が必要です。

(5)リソースの選択を行い、プランの作成完了です。

アップデートのメリットとしては、Organizations対応されたことで、AWS Backup によって管理されている Amazon EBS スナップショットを Amazon EBS スナップショット アーカイブ層に移行して、完全なスナップショットを低コストで保存できるということが各アカウント単位で対応しなくても簡単に実現できるようになった点かと思います。