こんにちは、小寺です。
久しぶりに更新します。。。

6月末頃のアップデートで、WorkSpacesの新機能としてプール構成がサポートされています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/06/amazon-workspaces-pools-amazon-workspaces/

今までのWorkSpacesとの違いや既存のWorkSpacesの位置づけについて、解説したいと思います!

Amazon WorkSpaces Poolsとは?

今まで使われてきたAmazon WorkSpacesについては、ユーザがログインすると個人のものとして利用されていました。
一人につき1WorkSpacesが割り当てられるイメージですね。

一方で新たに発表されたWorkSpaces Poolsは、仮想デスクトップのリソースプールをグループでシェアして使う共有型の利用イメージです。
ログインするたびに最新の構成に基づいた新しい WorkSpace に常にアクセスができるようになっています。どちらかというと、「非永続的」なユースケースを想定していて、コスト削減にも役立つとされています。
WorkSpaces Poolsでも管理者がプールのアプリケーション設定の「永続化」を有効化すれば、ブラウザのお気にいりからアクセスすることも可能です。

リソースのシェア

デスクトップ外部の Amazon S3 や Amazon FSx などへのリソースアクセスも可能です。

課金体系

WorkSpaces プールは時間単位の従量課金制です。よって、使い方にもよりますが、従来のWorkSpacesと比較してコスト削減が可能です。
ここは嬉しいアップデートですね。

付帯されているライセンス

Microsoft 365 Apps for enterpriseが付帯されています。
Windows バンドル オプションには、リリース時点の東京リージョンでは、WorkSpace あたりのリモート デスクトップ サービス (RDS) サブスクライバー アクセス ライセンス (SAL) が含まれており、時間単位の料金に加えてユーザーあたり月額 4.19 ドルが課金されます。正式な料金は「公式の料金」ページをご確認ください。Officeの付帯などは確認する限りされていないようです。

共有型なのですが、SALについてはユーザ単位の課金になります。こちらは、AppStream 2.0のオンデマンドインタンスと同様の料金体系ですね。

今までのWorkSpacesは「Amazon WorkSpaces Personal」へ

本アップデートの中で今までのWorkSpacesについての名称変更がアナウンスされています。
Amazon WorkSpaces Poolは従来のWorkSpacesと概念が異なるため、従来のWorkSpacesは「Personal (個人)」という扱いになっています。

「Personal」と「Pools」で以下の通り分かれるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-workspaces-pools-cost-effective-non-persistent-virtual-desktops/より引用

対象リージョン

WorkSpaces PoolsはWorkSpaces Personalが利用できる商用リージョンで利用可能です。リリース時点では、以下がまだサポート対象外となっています。

・テルアビブ (Israel (Tel Aviv))
・ケープタウン( Africa (Cape Town))
・AWS GovCloud (US-West)
・AWS GovCloud (US-East)
・China (Ningxia)

どんなときにWorkSpaces Poolsを選べばよい?

ここまでWorkSpaces Poolsの特長をお伝えしてきました。ユースケースとして、AWSからは以下のような例が出ています。

・リモート ワーカー
・タスク ワーカー (共有サービス センター、財務、調達、人事など)
・コンタクト センター ワーカー
・学生

例えば、AD連携をしていない環境で、データ容量が大きくなく永続的な作業がない場合には、WorkSpaces Poolsを選択するのも良いのではないかと思います。

以上、Amazon WorkSpacesの「プール」構成についてお伝えしました。