こんばんは、小寺です。
AWS HealthImagingがDICOM Part 10データの取得に対応しました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/05/aws-healthimaging-retrieval-dicom-part-10-instances/

AWS HealthImagingとは

AWS HealthImagingは、HIPAA 対応のサービスです。医療医療プロバイダーとその医療画像 ISV パートナーがペタバイト規模で医療画像 (X-Ray、CT、Neval、Ultrasound など) を格納、変換、適用することができます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/healthimaging/latest/devguide/what-is.htmlより引用

AWS DataSyncおよびAWS Direct Connectと統合されて、データをS3に移動する。GA時点で、医用画像ベンダーによってサポートされており、1秒以下の画像レイテンシーで医用画像データへのアクセスを提供するとのことで、リアルタイム性も高いです。 画像診断などをスムーズに実現することができるサービスですね。

HealthImaging 上に構築されたアプリケーションを利用すると、ハードウェアの更新サイクルやキャパシティプランニングを気にする必要はありません。イメージアーカイブのストレージコストを低く抑えることができます。

医療データ通信の国際標準規格 DICOM(ダイコム)

Digital Imaging and Communications in Medicine 略してDICOMは医療用の CTやMRI、CRの医用画像フォーマット、医用画像機器間で用いる通信プロトコルについて定義する、医用画像の共通規格 とのことです。

ACR(北米放射線学会)とNEMA(米国電機工業会)によって1985年に最初の規格ACR–NEMA300-1985が制定されました。その後の進化を経て、1993年にRSNAにおいて承認された新しい規格がDICOMと名づけられ、今も利用がされています。

簡単にいうと機器の違いやメーカーの違いに関係なく医療画像をそのまま同じものを診たり送ったりすることができます。

アップデート内容

HealthImagingが医療画像の標準規格であるDICOMのうち、Part 10によるデータ取得に対応しました。

DICOM Part 10で規定されるデータ形式を利用するシステム間での相互運用性が向上します。また、AI/ML分野での研究開発がより便利になります。

実際の取得には、リソースに関連付けられたシリーズ、スタディ、およびインスタンスの UID を指定することで、HealthImaging データ ストアから DICOM インスタンスを取得することができます。