こんばんは、小寺です。
RDS for SQL ServerがSQL Server 2019のSSAS多次元をサポートしました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/05/amazon-rds-sql-server-ssas-multidimensional-2019/
SSASとは
Microsoft SQL Server Analysis Services (SSAS) は、Microsoft ビジネスインテリジェンス (MSBI) サービスです。
大量のデータ分析に特化した機能で、必要な情報を取得することで、ビジネス上の意思決定に役立てることができます。
ビジネスインテリジェンスのモデルとしては、表形式と多次元の主に2つに分かれます。
表形式と多次元は何が違うの?
多次元の型は、OLAP モデリング構造です。OLAPは、データをさまざまな観点や角度から分析できます。
売上高を例にして考えると、製品別のグループ、国や地域、店舗、月別、曜日別など細分化されたデータがありますよね。必要なデータを取得するためにクエリーを投げる、もしくはExcelのピボットテーブル機能で実現されている場合もあるかもしれません。
以下のデータだと「年度」「月度」「売上月」などの項目が「ディメンション」と呼ばれます。
キューブ(立方体)のような多次元構造として表します。キューブの軸は、日別、月別、項目別などの分析の切り口であるディメンションを示しており、各ディメンションの実績値であるメジャーの交わる部分が集計結果です。
一方、表形式はリレーショナル モデリング構造 (モデル、テーブル、列)です。
アップデート内容
今まで、SQL Server 2016までだったSSASの多次元サポートがされるようになりました。
SSASを有効にするには、既存及び新規の DB インスタンスに対して、オプショングループを作成します。表形式モードか多次元モードを選びます。
インスタンスをオプショングループと関連付けすることで、オンにすることができます。
以下が SQL Server スタンダードエディションおよびエンタープライズエディションでのSAASサポートの一覧です。
- 表形式モード:
- SQL Server 2019、バージョン 15.00.4043.16.v1 以降
- SQL Server 2017、バージョン 14.00.3223.3.v1 以降
- SQL Server 2016、バージョン 13.00.5426.0.v1 以降
- 多次元モード:
- SQL Server 2019、 バージョン15.00.4153以降
- SQL Server 2017、バージョン 14.00.3381.3.v1 以降
- SQL Server 2016、バージョン 13.00.5882.1.v1 以降