こんばんは。小寺です。
生成AIを使ってみたい、PoCをしてみたい、提案してほしいというお話をよく聞くようになりました。
どのような課題をどこまで解決するのか?明確にイメージをもってお客様とすり合わせしたいなーということで、今日はAWS社から提供されている生成AIのリポジトリを紹介させていただきます。

Generative AI Use Cases JP (略称:GenU)

URLリンクです。

上記のGitリポジトリを利用することで、Webサービスを立ち上げることができます。全てAWSのサービスで構成されているので、他のサービス利用料を気にする必要がありません。

また、商用利用が可能であり、ご自身でアップデートしたうえで、再配布など対応ができます。

本コラム執筆時点の2024年4月29日では、 バージニア北部リージョン (us-east-1) の Anthropic Claude 3 Sonnet が利用されています。

sc_lp.png
https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases-jpより引用

•AWS で提 供されている 生成 AI サービスを活用した、よくあるユースケースが実装されている
•GitHub で公開されており、改良によるアップデートもされている

デプロイしてみる

(1)Bedrockをまだ利用していないAWSアカウントで試してみます。Workshop の手順に従います。1の事前準備では自身のAWSアカウントでモデルを有効化します。

(2)アプリケーションの構築はWorkshopでは CloudFormationも選べますが、  AWS Cloud Development Kit(以降 CDK)を利用してデプロイを行います。

Security HubでスコアアップのためにデフォルトVPCを削除していたため、エラーに。。

初めてデフォルトVPCを作りました。ここで既に東京リージョンでは、5つVPCが作られていることに気づかず・・。

上限に引っかかってしまいました。

取り急ぎService Quotasから緩和申請を出します。

クォータ増加リクエストが承認されて無事にCloud9が利用できるようになりました。

無事にデプロイ完了しました。

CloudFrontへアクセスするとアプリケーションのログイン画面が表示されています。

GenUのメリット

GenUのすばらしさについてお伝えします。

ユースケースの多さ

なんといってもユースケースが多いところです。本日時点で以下のユースケースに対応しています。 ユースケースごとに専用にUIが提供されているので、視覚的にもわかりやすく、導入のイメージをもつのにぴったりだと思います。

  • チャット
  • RAG チャット
  • Agent チャット
  • 文章生成
  • 要約
  • 校正
  • 翻訳
  • Web コンテンツ抽出
  • 画像生成
  • 映像分析

日本語ですぐ使うことができる

モデルが日本語対応をしているので、日本語ですぐにアプリケーションを利用することができます。英語での対応になるのでは?という不安はないです。

アーキテクチャが充実

ユースケースが多くあるので、当然アーキテクチャも豊富です!

arch.drawio.png
https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases-jp?tab=readme-ov-fileより引用

・フロント
Reactが利用

・バックエンド
Amazon API Gateway、AWS Lambdaが利用されています。サーバレスなサービスでコスト最適化ができます。

・認証
Amazon Cognitoでユーザ認証を行います。 セキュリティ強化のための AWS WAFも別途、利用することができます。

以上、簡単ながらGenUのご紹介でした。次は活用した内容をアップしてみたいと思います。