こんばんは、小寺です。
re:Inventから戻ってきてもう1週間、エントリーしておいたQuickSightとGenerative BIについてお伝えします!執筆時点ではプレビュー版のためUIは今後変更になる可能性がある旨、ご了承ください。
Amazon Quicksightに生成系BI機能のプレビュー版が追加へ
re:Invent期間中に「Amazon Q in QuickSight」なるものが発表されています。
生成AIによって、Amazon QuickSightの機能拡張がされているようですね。また元々の機能として存在していた「Amazon QuickSight Q」との違いについても解説します。
Amazon Q in QuickSightとは?
ビジネス ユーザーが、データを調査してより説得力のあるなストーリーを生成したり、データから重要なインサイトが理解できるようダッシュボードのエグゼクティブ サマリーをわずか数秒で確認できるようになりました。
ダッシュボードやレポートでは答えられなかったデータに関する質問に、Amazon Q のQ&A機能ででより確信が持てる回答ができるようになっています。
今までのGenerative AIの課題としては、以下が挙げられました。
・Accuracy / 正確性
・Security & control / セキュリティとコントロール
・Time to value / 価値を実現する時間
これらの課題を Amazon Q は解決します。
具体的には、以下の3つの機能が追加されています。正確には2つの新機能と1つの機能アップデートです。
・データストーリー
インサイトを提示して共有するための機能です。
自然言語プロンプトを使用してストーリーを数分で自動的に生成し、ポイント アンド クリック オプションを使用してカスタマイズし、他のユーザーとセキュアな方法で共有できます。
・エグゼクティブサマリー
この新機能により、Amazon Q はダッシュボードの主要なハイライトを理解するのに役立ちます。
・Q トピックへのインサイト問い合わせ
UIの改善が発表されています。
QuickSight Qとの違いは?
Generative BI Amazon QuickSightについては、2023年7月に発表がされていいます。
7月発表時の内容を振り返ると、Amazon Bedrockサービスから新しい LLM 機能を使って、QuickSight Q の初期のイノベーションを推進し、QuickSight で Generative BI機能が利用できることとなっています。
QuickSight が対応する計算フィールドについて、自然言語を使用して式を生成することができるようになるというもので、式の調査とテストの時間短縮とされています。
つまり、今回のアップデートは今までのQuickSightの機能拡張と位置付けられる認識です。
- インサイト生成(2021年にリリース)
- 分析・計算フィールド生成(2023年7月アップデート)
- データストーリー生成(2023年re:Invent発表)
- エグゼクティブサマリー生成(2023年re:Invent発表)
Amazon Q in QuickSight機能を確認してみる
(1) 「Quick Sightを管理」をクリックします。QuickSight Q アドオンからサブスクリプションを購入します。
(2) その後、プレビューマネージャーより「Q生成機能」を有効にします。
今回はバージニア北部リージョンで確認してみました。
データストーリー機能
ビジネス ユーザーは、データの結果を他のユーザーと共有して、チームでの意思決定に利用します。従来は、ビジネス インテリジェンス (BI) システムからデータを取り出すことが必須でした。
ストーリーは、ビジネス ユーザーがデータを説明する美しくフォーマットされたナラティブを作成できるようにする新機能で、ビジュアル、画像、テキストをドキュメントまたはスライド形式で直接含めることができ、QuickSight 内で他のユーザーと簡単に共有できます。
ビジネスユーザーは、Amazon QuickSight ダッシュボードの Amazon Q Build メニューより自然言語を使用して Amazon Q にデータに関するストーリーを構築するよう依頼ができます。 Amazon Q は、選択したビジュアルからデータのインサイトと統計を抽出し、大規模言語モデル (LLM) を使用して、分割されたストーリーを構築し、データがビジネスにとってどのような意義があるのか、特定の目標を達成するためのアイデアを提案します。
今までとは違い、インプットとなるダッシュボードからストーリー作成をしてくれる機能です。
メニューから「Data stories」を選びます。
ストーリー形式を選ぶことができます。
構築したいストーリーの内容を入力して、「ビルド」をクリックします。
少し待つとデータストーリーのコンテンツが生成されました。 日本語で構築の内容を入力しましたが、おおむね内容は相違ない感じで出力がされてきました。
ちゃんとレポート形式にまとまっています。
エグゼクティブサマリー機能
Amazon Q Build メニューを使用して、ワンクリックでエグゼクティブサマリーを利用できるようになりました。
機能を利用するには、「ダッシュボードの公開」から「Allow executive summary」へチェックを入れます。
「Build」メニューで「Executive Summary」を選ぶとサマリーが表示されます。
エグゼクティブサマリーとストーリーの Amazon Q Build メニューオプションは、公開時に各ダッシュボードで有効にする必要があります。
QuickSight の Amazon Q の妥当性の検証はどこまでの正確性があるのかもう少し検証してみたいですが、大量なデータから分析を行う際の作業効率はアップしそうですね!