こんばんは、小寺です。Amazon EBSマルチアタッチがNVMe予約をサポートするようになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/09/amazon-ebs-multi-attach-io2-volumes-nvme-reservations/
EBSマルチアタッチとは
EBS ボリュームを複数のインスタンスにアタッチできる機能です。1 つのプロビジョンド IOPS SSD (io1 または io2) ボリュームを、同じアベイラビリティーゾーンにある複数のインスタンスにアタッチできます。
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EBSマルチアタッチの制約事項
・同じAZ内であること
・Nitro System で構築された最大16の Linux インスタンスが対象
・マルチアタッチが有効になっている io1 ボリュームは、io2 Block Express をサポートするインスタンスタイプではサポートされない
・マルチアタッチ機能はは起動時に有効にはできない
・マルチアタッチ対応のボリュームは、インスタンスにつき1つのブロックデバイスマッピングにアタッチできる
アップデート内容
Amazon EBS io2 ボリュームは、NVMe予約による共有ストレージ フェンシングをサポートするようになりました。
ストレージフェンシングは、クラスター内の 1 つのホストだけがいつでもボリュームに書き込むことのできるアクセス許可を持つよう、コンピューティングクラスターまたはデータベースクラスターのストレージへのアクセスを規制するために使用されます。
io2 ボリュームの EBS マルチアタッチ機能を利用するクラスター化アプリケーションの場合、NVMe 予約によりクラスターノード全体で安全な書き込みアクセスが可能になります。
以下がNVMe予約をサポートするOSです。
・Windows Server (2012 R2 以上、2016、2019、2022)
・SUSE SLES 12 SP3 以上
・RHEL8.3以上
・Amazon Linux2移行
クラスタ化されたアプリケーションは、共有ストレージへのアクセスを調整する複数のコンピュートノードを使用することで、アプリケーションの可用性とスケーラビリティを高めるように設計されています。
io2 ボリュームでマルチアタッチを使用して、SQL Server フェールオーバークラスタインスタンス (FCI) などのストレージレイヤーフェンシングを必要とするクラスタ化された Windows および Linux アプリケーションを 1 つのアベイラビリティーゾーン内にデプロイできるようになりました。
2023年8月以前の AMIを使ったWindows Serverをご利用の場合、aws_multi_attach ドライバーのインストールが必要です。
NVMe予約をするためには
NitroシステムをサポートするEC2インスタンスを起動しておきます。
EBSボリュームをIOPS SSD(io2)で作成します。
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「マルチアタッチを有効化」にチェックをつけて変更します。
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「マルチアタッチを有効化」にチェックを付けた後です。「変更」をクリックします。
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NVMe予約のコマンド
・Reservation Register
・Reservation Acquire
・Reservation Release
・Reservation Report
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