こんばんは。小寺です。
初のAWS有償?の延長サポートが発表になりました。
アップデート内容
Amazon Relational Database Service (RDS) は、OSSとしてコミュニティのサポート終了後も、MySQL 5.7、PostgreSQL 11、およびそれ以降のメジャー バージョンのAmazon Aurora および Amazon RDS データベース インスタンスの Amazon RDS 延長サポートを発表しました。
新しいメジャー バージョンにアップグレードするための時間を最長 3 年間提供します。延長サポートは、Aurora MySQL 互換エディション、Aurora PostgreSQL 互換エディション、RDS for MySQL、および RDS for PostgreSQL で利用が可能です。
延長サポートの対象のDB
・MySQL系
Aurora MySQL互換 バージョン2以上
RDS for MySQL 5.7以上のメジャーバージョン
・PostgreSQL系
Aurora PostgreSQL互換 バージョン11以上
RDS for PostgreSQL 11以上のメジャーバージョン
結局いつまで使えるの?
最短で2023年12月以降に延長サポートにオプトインができます。その後、OSSのコミュニティがメジャーバージョンサポート終了後3年間利用することができます。
例えばAuroraの場合、Auroraバージョン2(MySQL 5.7互換)は2024年10月末、PostgreSQL 11互換は2024年1月が元々のサポート期限となっていました。3年間を足してみましょう。
・Aurora バージョン2(MySQL 5.7互換):2027年10月末
・Aurora バージョン2(PostgreSQL 11互換):2027年1月
また、AuroraやRDSの標準サポート終了日に達したメジャー エンジン バージョンを使用して新しいデータベースのインスタンスを作成することもできます。データベースを作成することで、Amazon RDS は Amazon RDS 延長サポートを自動的に有効にします。
有償の延長サポートをすると?
Amazon RDS は MySQL および PostgreSQL データベースの重要なセキュリティとバグ修正が適用可能です。National Vulnerability Database (NVD) CVSS 重大度評価で定義されている重大および高 CVEのパッチを適用し続けます。
通常の無償の延長サポート期間中はパッチの提供がされないことも多いですが、OSS側で終了後3年間、有償サポートを受ければセキュリティ含むバグ修正があるのはすごいですよね。
ただし、あくまで、延長サポートは一時的な延命措置だと捉えた方が良いと思います。
例えば、RDS for MySQL バージョン 5.7 の RDS 標準サポート終了日は 2024年2月29日です。古いバージョンを推奨するというよりは、RDS for MySQL バージョン 8.0 に手動でアップグレードに間に合わない、もしくはAmazon RDS が DB インスタンスを自動的にアップグレードするとアプリケーションの稼働ができなくなるような場合のみに利用すると限定した方が良いと思います。
延長サポートが切れてしまう3年後、メジャー エンジン バージョンをサポートされているバージョンにアップグレードしていない場合、RDSはメジャー エンジン バージョンを自動的にアップグレードします。できるだけ早く、サポートされているメジャー エンジン バージョンのアップグレードが推奨です。