こんばんは、小寺です。
Amazon IVS が、S3 への録画機能のレンディション フィルタリングと高頻度サムネイルをサポートするようになりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/07/amazon-ivs-rendition-filtering-thumbnails-record-s3-feature/

Amazon IVSとは

Amazon Interactive Video Service (IVS) はマネージドのライブビデオストリーミングサービスです。


・チャンネルを作成して数分以内にストリーミングを開始する。
・魅力的でインタラクティブな体験を、超低レイテンシーのライブビデオと併せて構築できる。
・さまざまなデバイスやプラットフォーム向けに大規模に動画を配信する。
・ウェブサイトやアプリに簡単に統合できる。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ivs/latest/userguide/what-is.html

ブロードキャストSDKまたは Open Broadcaster Software (OBS) などの標準ストリーミング ソフトウェアを使用してライブ ストリームを Amazon IVSに送付すると、低レイテンシーのライブビデオを配信してくれるマネージドサービスです。
サポートされるのは、RTMPS および RTMP ストリーミングの両方です。
RTMP(Real-time Message Protocol)は、TCP(Transmission Control Protocol)技術をベースにしたインターネット上のメディアコンテンツのストリーミングです。
RTMPSはRTMPS(Real-TimeMessaging Protocol Server)の略で、SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)が有効で、転送時の暗号化がサポートされているため、データの改ざんや不正アクセスの防止に繋がります。

アップデート内容

IVSにはAmazon S3への自動録画の機能が元々あります。
このアップデートにより、S3 バケットに保存されている特定の HLSレンディション(ABR 内の1つの出力を表す単位)をフィルタリングしたり、S3 への自動録画機能を使用しながらサムネイル jpeg ファイルの解像度とピクセル数を制御可能なオプションが追加されました。
記録中にS3に保存されるデータの量を制御して、ストレージ コストを最適化できるようになりました。

さらに、サムネイルが生成される間隔を1秒(従来は5秒の制限) まで短縮して、検出または後処理のユースケースでサムネイル生成の待ち時間を短縮することも同時に実現されています。

確認してみる

(1)チャネル生成時のS3へ「自動記録の有効化」をオンにした際に「関連コスト」が表示されるようになっています。

(2) S3への自動記録で「記録設定を作成」を選んだ際に、サムネイルの間隔が1秒まで選べるようになっています。