みなさん、こんばんは。小寺です。
Amazon QuickSightのアップデートをお届けします。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/05/amazon-quicksight-scatterplot-options-additional-use-cases/

Amazon QuickSightでの散布図

Amazon QuickSightのダッシュボードで「散布図」を利用することができます。

散布図は、軸と縦軸にそれぞれ別の量をとり、データが当てはまるところに点を打って示す(「プロットする」と呼ばれる。)グラフです。
2つの量に関係があるかどうかをみるのに非常に便利なグラフです。あくまで量であって、因果関係を示すものではありません。

本アップデート内容

今までは散布図は、集計上「データを集計しない」つまり「非集計」という機能がなかったのですが、今回のアップデートにより「フィールドメニュー」から散布図の「なし」という新しい集計オプションが利用できるようになりました。
既存の色フィールドと合わせて、新しい「ラベル」フィールドを利用することができます。あるフィールドで色を付け、別のフィールドでラベルを付けることができるため、データ視覚化の柔軟性がさらに高まります。
このアップデートには、合計、最小、最大などの集計オプションも含まれます。

注意点としては、一方の値が集計されると、もう一方の値も自動的に集計されます。なので、一方の値を集計済みとして設定し、もう一方の値を非集計とすることができない仕様です。
非集計のオプションは、数値に対してのみサポートされますが、日付やディメンションなどのカテゴリ値はカウントや個別カウントなどの集計値のみが表示されます。

最後に、本機能アップデートと合わせて、散布図のパフォーマンスが向上し、読み込みが最大で6倍になっています。

確認してみる

(1)X軸、Y軸、Color(色)にフィードウェルから設定を行います。

(2)色フィールドを指定しない場合です。集計はされずにレコードの数だけプロットされます。

(3)色フィールド指定に戻ります。今回のアップデートで「None」オプションが表示されるようになりました。

(4)追加になった「ラベル」フィールドも試してみます。
今まではラベルがなかったのですが、ポイントと合わせてラベル表示ができるようになりました。

(5)ラベルフィールドは色フィールドと同様にグルーピングが可能で、色フィールドと組み合わせて利用することができます。

対象リージョン

本アップデート機能が利用できるリージョンです。
・US East (Ohio and N. Virginia)
・US West (Oregon)
・Asia Pacific (Mumbai, Seoul, Singapore, Sydney,Tokyo)
・Canada (Central)
・Europe (Frankfurt, Ireland and London)
・South America (São Paulo)
・AWS GovCloud (US-West)

まとめ

Amazon QuickSightの散布図で非集計オプションとラベルフィールドウェルが追加されたアップデートについて紹介しました。
今まで、非集計オプションがなくて、うまく集計できないといった課題がある場合におすすめの機能です。
社内でも活用していきたいと思います。

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