みなさん、こんにちは。小寺です。
OpenSearchサービスがMulti-AZ構成をサポートするようになりました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/05/aws-multi-az-standby-amazon-opensearch-service/
OpenSearchサービスとは
Amazon OpenSearch Serviceとは、インフラストラクチャの管理、モニタリング、保守運用に工数を割くことなく、かつOpenSearchクラスターの専門的なナレッジがなくても、利用できるマネージドサービスです。
2021年 9月にサービスリリースされOpenSearch のサポートをバージョン 1.0 から開始し、サービス名はAmazon Elasticsearch Service から Amazon OpenSearch Service に変更されています。
OpenSearchに追加された新機能はAmazon OpneSearchでもサポートがされています。
例えば・・以下のようなものが例として挙げられます。
・クラスター間レプリケーションのサポート
・トレース分析
・データストリーム
・トランスフォーム
・新しいオブザーバビリティユーザーインターフェイス
・OpenSearch ダッシュボードのノートブック
・他機能アップデート
k-NN、異常検出、PPL、SQL、アラート
アップデート内容
アクティブスタンバイ構成のマルチ AZ構成をサポートするようになりました。
マルチ AZを有効にした場合、OpenSearch Service はアクティブではないAZ のノードをスタンバイとして予約することができます。スタンバイノードは検索処理はせずに、主にフェイルオーバーとして使われます。
基盤となるインフラストラクチャの障害をモニタリングし、障害が特定されると、1分以内にスタンバイ ノードを自動的にアクティブに昇格させる仕組みになっています。このアップデート機能を利用することにより、データやリソースが再分散されないため、フェイルオーバー時にクラスターのパフォーマンスの影響はありません。
既存のマネージドクラスターをマルチAZ対応にするには、AWSコンソール、コマンド ライン インターフェイス (CLI)、AWS ソフトウェア開発キット (AWS SDK) を使用して、スタンバイ配置オプションを有効にできます。
本アップデート機能が利用できるのは、OpenSearch バージョン1.3 以降です!
利用するための前提条件
- ノード上のシャードのトータル数は1000以下、クラスター上のシャードの総数は75000以下、1 つのシャードのサイズは 65GB以下です。
2. スタンバイを使用したマルチ AZ は、m5、c5、r5、r6g、c6g、m6g、r6gd、および i3 インスタンス タイプでのみサポートされています。
3. スタンバイでは、GP3とインスタンスベースのストレージのみが利用可能です。
構成パターン
・スタンバイなしでマルチ AZ を有効にする場合
クラスター内のインデックスごとに少なくとも1つのレプリカを作っておきます。レプリカがない場合、OpenSearch Service はデータのコピーを他のアベイラビリティ ゾーンに配布できません。
・AZごとではなく、ノードごとに配布する場合
特定のドメイン構成では、シャード数が不均衡になる可能性があります。
各ノードに負荷がかかることにより、パフォーマンスが低下する可能性があるため、本アップデートであるスタンバイを備えたマルチ AZを選択するか、インスタンス数で調整を行います。
・ドメインを構成するときに 2つのAZを選択
OpenSearch Service は自動的に専用マスターノードを 3AZに構成します。ゾーンでサービスの中断が発生した場合にクラスターのダウンタイムを防ぐことができます。
推奨される 3つの専用マスターノードを使っていて、1つのAZがダウンした場合でも、クラスターには専用マスター ノードのクォーラム2つがまだ存在するため、新しいマスターを選択できます。
対象リージョン
US West (N. California)、 AWS GovCloud (US-East)、AWS GovCloud (US-West)以外の全てのリージョンで利用できます。