みなさん、こんばんは。小寺です。
Amazon ECS on AWS FargateでLinux (プラットフォーム 1.4.0 以降)とWindows (プラットフォーム 1.0.0 以降) でも
最大200GiBのエフェメラルストレージを設定できるようになりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/04/amazon-ecs-aws-fargate-extensible-ephemeral-storage-windows-tasks/

今まではどうだった?

このアップデートが発表されるまでは、プラットフォームバージョン 1.0.0 以降を使用している Fargate でホストされている Amazon ECS タスクは、デフォルトのエフェメラルストレージのサイズが 20 GiBでした。Fargate で Windows コンテナのエフェメラルストレージを設定することはできない状態でした。

一方でLinux プラットフォームバージョン 1.4.0 以降を使用した Fargate タスクでは、エフェメラルストレージの総量は、最大 200 GiB まで増やすことができる状態です。
エフェメラルストレージを増やすには、タスク定義内で ephemeralStorage パラメータを設定すればOKです。

2022年11月18日以降に開始されたプラットフォームバージョン 1.4.0 以降を使用するタスクでは、エフェメラルストレージの使用量がタスクメタデータエンドポイントを通じて、メトリクスを使ってモニタリングできます。
具体的には、アプリケーションが利用可能なストレージ総容量(Reserved)と実際に利用している容量(Utilized)を使います。
クエリを実行すれば、エフェメラルストレージの予約サイズ(Reserved)と使用量(Utilized)が取得でき、さらにContainer Insightsをオンにしておけば、 Amazon CloudWatch Container Insightsに連携できます。

アップデート内容

以前はLinuxプラットフォームだけしか対応していなかった、エフェメナルストレージの最大使用量200GiBにWindowsも対応しました!!!
20GiB の無料のエフェメラル ストレージが、リクエストした追加のストレージに対してのみ課金されます。 AWS Fargate で実行されているタスクの一時ストレージを増やす機能により、機械学習推論、抽出-変換-ロード (ETL)、およびその他のデータ処理などの幅広いワークロードを実行できます。
AWS Copilot CLI、CloudFormation、AWS SDK、および AWS CLI を使用して、すべてのパブリック AWS リージョンの AWS Fargate Windows で実行される Amazon ECS タスクのエフェメラルストレージサイズが設定できます。

アップデートのメリット

Windowsプラットフォームへの拡張が嬉しいですよね。
デフォルトのエフェメラルストレージのサイズが 20 GiBの制約を受けていた場合でも。このアップデートにより、Fargate でサーバーレスの機能がより活用できるのがメリットです。
より大きな Docker イメージ (20 GiB 超) を使用したい、またはコンテナ内の大規模なデータセットを使用したデータ処理を行いたいニーズに応えられるようになっていますよね。

利用料金

今まで通り20GiB の無料のエフェメラルが利用でき、課金としてはリクエストした追加のストレージに対してのみ発生します。
正式な料金はこちらからご確認ください。

まとめ

Amazon ECS on AWS Fargate で最大 200 GiB のエフェメラルストレージが利用できる機能がWindowsコンテナにも対応しました。
Windowsコンテナ使われている方、ぜひ試してみていただければとおもいます。