みなさん、こんばんは。小寺です。
AWS BackupがVMware Vpshere8と複数のVNICに対応しました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/03/aws-backups-vmware-vsphere-8-virtual-nics/
AWS Backupとは
AWS Backupとは、AWSの各サービスのバックアップの実行とバックアップデータの⼀元的な管理ができるマネージドサービスです。
主な特徴としては以下があげられます。
・クラウドネイティブなバックアップと AWS Storage Gatewayを統合したハイブリッドなバックアップが取得できる。オンプレも対応。
・ポリシーベースやタグをつけておけばタグベースのバックアップができる
・バックアップスケジューリングは自動化対応
・バックアップが暗号化できる
・クロスアカウント、クロスリージョンのバックアップにも対応できる
・ライフサイクルが管理でき、コールドストレージに移行もできる
今までのVMwareの対応範囲
もちろん、今までもVMwareやゲートウェイのサポートは対象となっていました。本アップデート前までの対応範囲について、解説します。
オンプレミスの NFS、VMFS、および VSAN データストア上で実行されている VMware ESXi 6.7 および 7.0 仮想マシンがVMwareのサポート対象でした。
iSCSI Hot-Add または NBDトランスポートモードによるバックアップがサポートされていました。
仕組としてAWS Backupは、VMware環境を管理する「VMware vCenter Server」に対してバックアップゲートウェイを使って連携し、仮想マシンのバックアップを行います。仮想マシン上のデータをバックアップする際には、VMware ToolsなどVMwareに備わる機能が使用されます。
VMwareのバックアップの取得については、バックアップ及びリストアの運用を開始する前に、まず「バックアップゲートウェイ」の導入を行います。以下ステップで可能です。
・「VMを自動的に検出する」Backup Gateway のダウンロードとデプロイ
・データ保護ポリシーに基づいてバックアッププランを定義
・バックアップを管理し、ポリシーのコンプライアンスが維持できる
VMWareのバックアップでアプリケーションの整合性も担保できる?
VMware 仮想環境のバックアップでは、デフォルトで VMware Tools を使って、アプリケーション・コンシステントでのバックアップを取得します。
• アプリケーションが VMware Tools に対応:アプリケーション・コンシステント
• アプリケーションが VMware Tools に対応していない:クラッシュ・コンシステント
アプリケーション・コンシステントは、アプリケーションの整合性が保たれた状態を意味します。
クラッシュ・コンシステントは、バックアップ時にディスクに存在していたデータをバックアップ(⼀般的に OS および DHCP サーバーやプリントサーバーなどの復旧には⼗分な整合性)を意味します。
本アップデート内容
ESX 3.x 以降と互換性のある仮想マシンである、vSphere 8.0がサポート開始されました。
さらに、AWS Backup ゲートウェイは、複数の vNIC (仮想ネットワーク インターフェイス カード) で構成された仮想マシンのバックアップとリストアのサポートも同時にサポート開始しています。
アップデートで嬉しいのは、VMware vSphere 8 は VMware vSphere の最新バージョンで、多くのオンプレミスをお使いいただいている方および VMware Cloud on AWS で仮想化されたコンピューティング環境を管理するために利用されているバージョンですよね。
さらに、AWS Backup は、内部と外部のネットワーク トラフィックを分離するために使われる、複数の vNIC で構成された仮想マシンを保護できるようになっています。
対象リージョン
AWS Backup でのVMのサポート対象は以下の3リージョン以外です。
・アジアパシフィック (ジャカルタ)
・中国 (北京)
・中国 (寧夏)
AWS Backup ゲートウェイのサポートは、アジアパシフィック (大阪) リージョンを除くすべてのリージョンで使えます。
まとめ
AWS Backupが VMware vSphere 8と複数のVNICに対応しました。
VMもバックアップできるので、クラウドにバックアップ取ってみようかな、と考えていた方、ぜひ参考にしていただけると幸いです。