みなさん、こんにちは。小寺です。
Amazon Fraud Detector (AFD)ってご存じですか。
今日は、Amazon Fraud Detector (AFD) で不正防止戦略の最適化を目的としてAFDリストが提供されるようになったので、そもそもAFDとはどのようなサービスなのか?という点も含めてお伝えいたします。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/02/amazon-fraud-detector-afd-lists/

Amazon Fraud Detector (AFD) とは

Amazon Fraud Detectorとは、 オンラインのカード不正利用や偽アカウントなどの詐欺行為などの不正行為をミリ秒単位で自動的に識別、自動検出できるマネージドサービスです。過去のデータから得られるインサイトに加え、20 年以上にわたる Amazon の経験を活かして、正確でカスタマイズされた不正検出モデルが構築できます。機械学習に今まで馴染みがない方でも、データを準備すれば不正検出を始めることができます。

Amazon Fraud Detector (AFD) の特徴

・事前に構築された不正行為検出モデルテンプレートが提供されている

・カスタムの不正行為検出モデルの自動作成ができる。 自動的に最適な不正検出機械学習モデルを見つけます。コーディングや過去の機械学習の経験は不要です。

・モデルは Amazonに不正を働こうとした履歴から学習する

・Amazon SageMakerと統合できる。 アプリケーションで Amazon SageMaker モデルと Amazon Fraud Detector モデルの両方を使用して、異なるタイプの不正を検出できます

・過去のイベントと検出ロジックを検証するインターフェイスが提供されている

https://aws.amazon.com/jp/fraud-detector/features/より引用

今回のアップデート内容

AFD Lists 機能の提供が開始されました。Lists を使用すれば、AFDルール内の値のセットを参照できます。リソースを確認すると「Lists(新規)」が表示されていますね。

Lists を使用すれば、AFDのルールを再発行することなくリアルタイムで動的にアップデートを行うことができます。

AFD の Listsは、特定のアクションのルールに含まれる、属性値のリストを使うときに役立つ機能です。例えば、既知の不正ユーザーの IP アドレスからの支払いを拒否するといったアクションがこれに該当します。同様にリストを上書きルールで使用すれば、支払いの許可が可能です。リストには最大100,000 件の値を含めることができ、メールアドレス、IP アドレス、電話番号、カード BIN などの AFD対応の変数タイプとして利用できます。

リストを新規作成してみます。

オプションではありますが、変数型に以下のような設定を指定することができます。

本アップデートはAmazon Fraud Detectorが提供されている全てのリージョンで利用可能です。

対象リージョン

・米国東部 (オハイオ)
・米国東部 (バージニア北部)
・米国西部 (オレゴン)
・欧州 (アイルランド)
・アジアパシフィック (シンガポール)
・アジアパシフィック (シドニー)

まとめ

Fraud Detectorについても簡単にご紹介しました。このアップデートにより、予めリスト化ができるようになっています。そのため不正を防止し検出する戦略として、リストにしておいたデータがAFDと組み合わせて有効に活用でき、なおかつ迅速に検出ができるようになっています。