みなさん、こんばんは。サニービュー事業部の小寺です。
先日、re:Invent 2022で発表されプレビュー版で提供されていたAmazon OpenSearch ServerlessがGAになりました。
確か2日目の基調講演だった記憶です・・・。右端のサービスです。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/01/amazon-opensearch-serverless-available/

Amazon OpenSearchとは

Amazon OpenSearchはオープンソースの検索・分析エンジンで、OpenSearchのデプロイ・スケーリング等を容易に行うためのサービスです。
元々は Amazon Elasticsearch Service というサービス名でApache系のOSSであるElasticsearch(+Kibana)をAWS上でマネージドに提供していました。Elastic社との関係からAWS社がElasticsearchを元にオープンソースとして開発するにいたり、できたサービスが「OpenSearch」、サービス名称もOpenSearchに変わっています。

Amazon OpenSearch Serverlessとは

検索エンジンサービスのAmazon OpenSearch Serviceをサーバレス化するオプション「Amazon OpenSearch Serverless」です。
2022年、続々とサーバレスのサービスが発表されていましたが、待望のサーバレスサービスとして発表されました。
Amazon OpenSearch Serviceではサービスを実行たするために、インスタンスもしくはクラスタが常に起動していますが、Amazon OpenSearch Serverlessではそうしたインスタンスやクラスタの設定などが不要になり、ペタバイトスケールの検索およびアナリティックワークロードを実行するプロセスが簡単になります。

計算とストレージを分離し、インデックスのイングスト(挿入)コンポーネントを検索(クエリ)コンポーネントから分離し、インデックスの主なデータストレージとしてAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) をインデックスのプライマリ データ ストレージとして利用するようになっています。
そのため、OpenSearch サーバーレスは、検索機能とインデックス機能が互いに独立して、また Amazon S3 のインデックス付きデータからも独立した状態でスケーリングができるようになっています。

スケールインのサポートやリージョンが追加になるなど、OpenSearch サーバーレスでは機能強化もされています。従来のOpenSearchの場合、Cluster”、マネージドなAmazon OpenSearch Serviceでは”Domain”という単位でリソースを管理しますが、サーバレスでは”Collection”という単位で管理を行います。

利用料金

ワークロードによって消費されたリソースに対してのみ料金が発生し、コンピューティングとストレージに対して個別に課金されます。
コンピューティング容量は、OpenSearch コンピューティング ユニット (OCU) で測定される仕組です。
東京リージョンの場合、GA時点の料金は以下となっています。
正確な料金はこちらから。

・OpenSearch Compute Unit (OCU) – Indexing $0.334 per OCU/時間
・OpenSearch Compute Unit (OCU) – Search and Query $0.334 per OCU/時間
・Managed Storage $0.026 per GB/月
ストレージとしてはEBSを選択することも可能です。

前提条件としては、アカウント内の最初のコレクションについては、最低4つの OCU (2つのインデックス作成にはプライマリとスタンバイが含まれ、2つの検索には HA 用の 1 つのレプリカが含まれます) に対して課金がされます。
同じ暗号化キーを使用する場合、すべてのコレクションはOCUの共有ができます。

対象リージョン

2023年1月のGA時点では、以下の8つのリージョンで利用ができます。
・米国東部 (オハイオ)
・米国東部 (バージニア北部)
・米国西部 (オレゴン)
・アジアパシフィック (シンガポール)
・アジアパシフィック (シドニー)
・アジアパシフィック (東京)
・ヨーロッパ (フランクフルト)
・ヨーロッパ (アイルランド)