みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
AWSより2023年3月9日(予定)にEngine Version 2から3へ自動アップレグレードとなる通知がありました。Engine Version 3への移行がまだな方にとってはある程度の影響が予想されるため、改めてお知らせさせていただきます。
Athenaのバージョンって?
Amazon Athenaにはクエリエンジンにバージョンという概念があります。2022年10月にエンジンバージョン3がリリースされています。
バージョンアップ時にはバグ修正や機能追加・パフォーマンス向上などいくつかのアップデートがあり、Version1が廃止されたため、今はVersion 2 とVersion3が存在していて、既にVersion3をご利用されている方もいるかと思います。
現行のバージョンの確認方法
今、使っているバージョンは以下の方法で確認ができます。
(1)Athenaコンソールでの確認
Athenaコンソールより「管理」⇒「ワークグループ」というメニューをクリックすると、ワークグループの一覧を確認できます。
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分析エンジンで「Athena engine version 2」となっているものが今回のアップデート対象となります。
(2)Personal Health Dashboardの通知
アップデートについては、Personal Health Dashboardから通知がきます。
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エンジンバージョン2と3の違いについて
バージョン3での変更点について詳細はこちら。
主な内容としては、50 を超える新しい SQL 機能、30 の新機能、そして 90 以上のクエリパフォーマンス向上などが含まれています。そもそものAthena 自体の改善点と、オープンソースの Trino から組み込まれた機能性の改善点が含まれています。
主な違いとしてはバージョン3からはApache Spark バケットアルゴリズムがサポートされるようになっています。
パフォーマンスの具体的な向上としては、AWS Glue テーブルメタデータの取得が高速化され、RIGHT JOINに対しての動的フィルタリングもできるようになっています。
制約事項としては、以下が挙げられます。
・クエリパフォーマンス
Athena エンジンバージョン 3 ではクエリの多くが高速に実行されますが、一部のクエリ計画は Athena エンジンバージョン 2 とは異なる場合があります。その結果、一部のクエリではレイテンシーやコストが異なる場合があります。
・Trino および Prestoコネクタ
Trino コネクタも Presto コネクタもサポートされていません。データソースの接続には Amazon Athena の横串検索を使用します。詳しくは、「Amazon Athena 横串検索の使用」を参照してください。
・フォールトトレラントの実行
Trino フォールトトレラントの実行 (Trino Tardigrade) はサポートされていません。
どのようにアップデートを進めればよい?
通知された自動アップグレード日までに早めの動作確認を推奨します!現在のアプリケーションやクエリがEngine Version 3で動作することをご確認ください。Engine Version 3の改善点については、各ドキュメント等の確認もお願いいたします。
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