みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
AWS Backupがリーガルホールドに対応しました。
そもそもリーガルホールドって何?
リーガルホールドってお聞きになってことありますか。 2006年の米国連邦民事訴訟規則(以下,FRCPという)の改正を受けて有名になった言葉だと思います。
リーガルホールドは、既に提起されている訴訟、法令、政府系機関による調査、税務監査などに対応するために情報を保全する一連のプロセスを指します。
目的としては、情報を保全し証拠を破壊や喪失から守ることにあります。
この記事で使っているリーガルホールドとしては、保持期間が終了したバックアップであっても削除されることはなくなることを意味します。
使ってみるメリットは?
リーガルホールドに対応したということは、、バックアップのライフサイクルポリシーで設定された有効期限に関係なく、バックアップデータの通常の削除ができなくなります。
え?決められた有効期間通りでいいんじゃないの?と思われることもあるかと思います。
ターゲットとなるお客様の業界は限られていると思います。監査を受ける際に、AWSの記事でも例として挙げられているブローカーディーラーや、証券取引所、証券会社などのお客様に対して、SEC や、FINRA、CFTC の要件への準拠を証明するために、業界で認められた組織からの評価レポートを提供し、リーガルホールドの目的で標準の保護ポリシーを超えるバックアップ保持機能があることを追加で開示することが大きなメリットです。
例外的に長期間のデータ保持が求められる要件に対応できるというところですね。AWS Backup Vault Lockと組み合わせることで、コンプライアンス要件に対応することが簡単に実現できるようになっています。
リーガルホールドに作成を試してみる
(1)AWS Backupから左ペインにある「リーガルホールド」をクリックします。
(2)リーガルホールドのページが表示されます。続いて「リーガルホールドを追加」をクリックします。
(3)リーガルホールドが作成されると、作成されたリーガルホールドと、ホールドのスコープ内の復旧ポイントが確認できます。
(4)指定した日付された以前のバックアップを削除しようとすると、「リーガルホールドの機能」が働き、エラーになる仕組になっています。
リーガルホールドを分類するためのタグおよび説明を追加すれば、選択されたすべてのバックアップに対するリーガルホールドを有効にできます。
リーガルホールドの対象リージョン
各リージョンでGAになっているので、東京、大阪の各リージョンで利用開始することができます。