みなさん、こんばんは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon Lightsailでドメイン登録とDNS自動設定がサポートされるようになったので、改めてAmazon Lightsailとはどのようなサービスか、またアップデートの内容をお伝えします。
Amazon Lightsailとは
Amazon LightsailはAWSのVPSサービス(仮想プライベートサーバ)で、安価に使うことができます。
一番安いプランでは、月額3.5USDでの固定請求なので、料金を気にせずに開発に集中することができます。スペックに制限がありますが、EC2のように、インスタンスやディスク、EIPの消し忘れなどで想定以上の料金がかかることはありません。
EC2よりシンプルな料金体系で色々な機能がバンドルされて、提供されています。コンピューティング環境やコンテナ、データベース、ストレージ、ファイアウォール、CDN機能、ロードバランサー機能、バックアップとしてのスナップショット取得などWebサイトやWebサービスのサーバーとして必要な機能が
そろっています。
Linux/Unix、Windows ServerなどのOSに加えて、WordPress、Windows、Plesk、LAMP、Nginx など、事前に設定されたアプリケーションまたは開発スタックをクリックして起動できます。
また、幅広い料金プランでさまざまな仕様のパッケージが提供されており、必要なサービスを1つずつ申し込んだ場合よりもコスト削減が可能です。
さらに、LightSailからEC2へアップデートを行うことも可能です。まずはVPSとして利用されたいという方、パッケージのインストールが面倒などという場合におすすめのサービスです。
注意点としては、Amazon Lightsailでは、インスタンスを使用中は、サーバーが稼働中でも、停止していても決まった金額で課金がされます。 Amazon EC2は、サーバーを停止している間はインスタンスには課金されません。ただし、スナップショットを作成したEBSボリュームには課金されます。
本アップデートのメリット
利用する前にドメインの購入をする必要がなくなりました。
簡単な画面構成なので、わずか数回のクリックでLightsail コンソールで直接 Amazon Route 53 ドメインを作成し、登録することができるようになります。AWS に既にドメインが登録されていれば、Lightsail によりそのドメインの DNS が自動設定されます。
ドメイン登録と DNS 自動設定は米国東部 (バージニア北部) リージョンで設定することができます。
さらに、Lightsail では、Secure Sockets Layer (SSL) / Transport Layer Security (TLS) 証明書の DNS 検証も自動化されています。
今までは、Lightsail でウェブサイトまたはウェブアプリケーションを構築する際に、LightSailではドメイン購入できないので、他でドメイン取得をしてその後、Lightsail の DNS 管理を使用して Lightsail のウェブサイトまたはアプリケーション用の DNS レコードを設定する必要がありました。今回のアップデートではその購入時の手間がなくなっていて大変便利になっています。
試してみた
(1)Lightsailのコンソールからインスタンスを作ってみました。
「Create Instance」をクリックします。
(2)インスタンスが起動するAZとOS、他にバンドルするアプリケーションを選びます。
(3)オプションとして、シェルスクリプトの実行、SSH Keyの作成、自動スナップショット取得の設定ができます。ここではデフォルトのまま特に設定せず、インスタンスプランを選びます。
(4)インスタンス名を最後に設定します。デフォルトで表示されているまま、「Create Instance」をクリックします。
(5)インスタンスができたので、「Domains & DNS」タブへ切り替えします。
(6)ドメイン登録をしてみました。「Redister domain」をクリックします。
まずは、利用したいドメインが使えるかどうかチェックします。「Specify a domain name」欄に使いたいドメインを入力して、「Check availability」をクリックします。
(7)試してみたドメイン名は利用可能で、ドメイン登録にかかる金額と、自動更新の設定などが表示されました。
(8)あとは、ドメインの所有者としての情報を登録し、DNSゾーンを確認し、「Register domain」をクリックすればドメイン登録作業が完了です。
まとめ
Lightsailの特徴と、インスタンス作成から新規にドメイン登録をするところまでを試してみました。
外部でドメインを購入しなくて済むのは時間の節約にもなりますし、AWSアカウント内の一元管理という意味でも便利な機能ですよね。