みなさん、こんにちは。QuickSight担当のhiroです。
先月、Amazon QuickSightでLevel Aware Calculation(LAC)という機能が追加されました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/06/amazon-quicksight-launches-level-aware-calculations-lac/
どのような機能なのか?何が便利になったのかお伝えしたいと思います。
QuickSightとはAWSが提供するマネージドなBIツールで、SunnyCloudでは、QuickSightのサービスデリバリープログラムの認定を受けています。
QuickSightについて、簡単にまとめています。過去記事はこちら。
Level Aware Calculation(LAC)とは
実行するウィンドウ関数または集計関数の粒度のレベル (前者はパーティション化するウィンドウ、後者はグループ化するレベル) を指定できるようになりました。実はLACにはLAC-AとLAC-Wの2つの機能があります。それぞれどういった違いがあるのかみてみましょう。
Level-aware calculation – aggregate (LAC-A)とは
LACの集計機能です。既にある集計機能にさらに引数を追加するだけで、グループごとの集計したい定義を作ることができます。
今までは中間テーブルなど使っていた機能が本機能で実現できそうです。
LAC-Aでサポートされる関数
・avg
・count
・distinct_count
・max
・median
・min
・percentile
・percentileCont
・percentileDisc (percentile)
・stdev
・stdevp
・sum
・var
・varp
ビジュアルのレベルに依存しない計算ができます。
例えば、販売数はCountryレベルでのみ集計され、ビジュアルの他のディメンション(地域または製品)では集計されません。
また、Countryはビジュアルに含まれていない場合でも、LAC-A関数は最初にCountryレベルで売上を集計し、次にビジュアルレベルの計算によって各地域の平均数を計算してくれます。
Level-aware calculation – window (LAC-W) とは
LAC-W関数を使用すると、特定のウィンドウまたはパーティションを指定することができます。LAC-W関数は、以前はレベル認識集計(LAA)と呼ばれていました。LAC-W関数では、次の計算レベルがサポートされています。
PRE_FILTER –分析からフィルターを適用する前に、QuickSightはプレフィルター計算を評価します。その後、プレフィルター計算で構成されたフィルターを適用します。
PRE_AGG –表示レベルの集計を計算する前に、QuickSightは事前集計用の計算を行います。次に、これらの事前集計で構成されているフィルターを適用します。上部と下部のNフィルターを適用する前に行われます。
以下がサポートされています。
・avgOver
・countOver
・denseRank
・distinctCountOver
・minOver
・maxOver
・percentileRank
・Rank
・stdevOver
・stdevpOver
・sumOver
・varOver
・varpOver
対象リージョン
QuickSight を利用できるすべてのリージョンで本アップデートの利用が可能です。Amazon QuickSight Standard と Enterprise の両方のエディションとも使えます。
・米国東部 (オハイオおよびバージニア北部
・米国西部 (オレゴン)
・アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)
・カナダ (中部)
・欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)
・南米 (サンパウロ)
・AWS GovCloud (米国西部)
SunnyCloudは スケーラブルでサーバーレス、組み込み可能なML(機械学習)ベースのBI(データ分析)サービスであるAmazon QuickSightに関して、日本国内初となるAWSサービスデリバリープログラム(以下:SDP)認定を受けております。
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