みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon EC2とAmazon EBSをお使いの方はかなり多いと思います。
Amazon EBSでのgp3ボリュームを使うことにより、よりパフォーマンスがアップし、コストが削減できるようになりました。
Amazon EBSとは
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 向けに設計された、使いやすく、スケーラブルで、
高性能なブロックストレージサービスです。
SSDベースのボリュームには、いくつかの種類があります。高いパフォーマンスが要求されるような、例を挙げると、SAP HANA、Microsoft SQL Server、IBM DB2などをターゲットとしているio2 および io1があります。
また、料金とパフォーマンスのバランスの取れた、一般的な汎用タイプとしてgp2とgp3があります。
HHDベースのボリュームもあり、高いスループット向けのディスクのスループット最適化 HDD (st1) やアクセス頻度の低ときに使われる最も低コストな Cold HDD (sc1) が提供されています。
gp2 とgp3って何が違うの?
gp2とgp3の違いについて、まとめてみました。 gp3では、3,000 IOPS までは無料で、3,000 IOPSを超える料金については 1 月あたり 0.005 USD/プロビジョンド IOPSとして課金されます。また、125 MB/秒までは無料で使うことができます。125 MB/秒を超える料金については 1 月あたり 0.04 USD/プロビジョンドIOPSとして課金されます。
ボリュームタイプ | gp2 | gp3 |
ユースケース | ブートボリューム、インタラクティブで低レイテンシーのアプリケーション、開発およびテスト環境 | 仮想デスクトップ、MSFT SQL Server や OracleDBの利用。 中規模のシングルインスタンスデータベース、低レイテンシーのインタラクティブアプリ、開発とテスト、ブートボリューム |
ボリュームサイズ | 1 GB~16 TB | 1 GB~16 TB |
耐久性 | 99.8%~99.9% の耐久性 | 99.8%~99.9% の耐久性 |
最大 IOPS/ボリューム | 16,000 | 16,000 |
最大スループット/ボリューム | 250 MB/秒 | 1000 MB/秒 |
最大 IOPS/インスタンス | 260,000 | 260,000 |
最大スループット/インスタン | 7,500 MB/秒 | 7,500 MB/秒 |
レイテンシー | 1 桁のミリ秒 | 1 桁のミリ秒 |
料金 | 1 月あたり 0.10 USD/G | 1 月あたり 0.08 USD/GB |
主なパフォーマンス属性 | IOPS | USD/IOPS |
アップデート内容
Amazon EBSについて、今gp2をお使いの方は、gp3へ変更することにより1GBあたりのコストを約20%削減することができます。また、 gp2 ボリュームと同等の IOPS とスループットのターゲット gp3 ボリュームを自動的にプロビジョニングすることができるようになりました。 このアップデートにより、アプリケーションの gp3 パフォーマンスのプロビジョニングを予測する必要がなくなりました。gp2をお使いの方もgp3 ボリュームへの移行とコスト削減がよりやりやすくなったと言えるでしょう。
gp2からgp3への変更を試してみた
まずは、gp3でインスタンスを作成してみました。デフォルトで、IOPSが3000、スループット125で設定がされています。パフォーマンスの予測については、どうでしょうか。こちらは現状を確認するには、AWS Compute Optimizerから確認するのが良さそうです。
gp2からgp3へ変更も試してみました。「ボリュームの変更」からボリュームタイプを変更します。
「ボリュームタイプ」は「汎用SSD(gp3)」を選び、「変更」をクリックします。
「変更」をクリック後、確認メッセージが表示されるので、確認後「変更」をクリックします。
変更中は「 使用中 – modifying (XX%) 」と表示されています。変更するには8GBのボリュームでも10分以上はかかりました。恐らく容量に応じて変更時間が変わってくるものと考えられますね。
ボリュームタイプの変更には、OSにもよりますが当然制限事項があります。例えば、Linuxの場合は以下に注意が必要です。詳細はこちらから。
サポートされるインスタンスタイプは、以下です。また、 2016 年 11 月 3 日 23:40 (UTC) 以前にアタッチされていた場合は、Elastic Volumes サポートを初期化する必要 があるとのことです。
- すべての現行世代のインスタンス
- 旧世代のインスタンス: C1、C3、CC2、CR1、G2、I2、M1、M3、R3
まとめ
いかがでしたでしょうか。今後作成するインスタンスでは、gp3を活用していきたいですね。