みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
昨日プレスリリースがあった「AWS、モダンなデータ分析をエンドツーエンドで支援する3つのサーバーレス分析サービス群を一般提供開始」について、どのようなサーバレス分析サービスが利用できるようになったのか、簡単にお伝えしたいと思います。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/07/redshift-serverless-japan/
今回のリリースの背景
プレスリリースを確認すると、サーバレス(※)なサービスでAWSを利用するお客様がインフラストラクチャの基盤の設定や拡張、管理をすることなく、
手間なく、コストを抑えた形で、より多くのデータを分析できる新しい分析サービスを提供の開始をするとのことです。
※「サーバレス」とはサーバの管理が不要で、コードの実行、データの管理、アプリケーションの統合を行うための技術。
サーバーレス技術には、オートスケーリング、ビルトインの高可用性、使用量に応じた課金モデルなどの特徴があり、俊敏性の向上とコストの最適化を実現します。
参考サイト:https://aws.amazon.com/jp/serverless/
3つのサーバレス分析サービスとは
3つのサーバレス分析サービスは、大規模データ処理のAmazon EMRのサーバーレス版である「Amazon EMR Serverless」(2022年6月にGA)、Apache Kafka互換のリアルタイム処理のAmazon MSKのサーバーレス版である「Amazon MSK Serverless」(2022年4月GA)に続き、今回3つ目のサーバレス分析サービスとして、DWHサービスのAmazon Redshiftのサーバーレス版である「Amazon Redshift Serverless」がGAになりました。
・Amazon EMR Serverless
Amazon EMR は、Apache Spark、Apache Hive、Presto などのオープンソース解析フレームワークをベースにした、大規模な分散データ処理ジョブ、インタラクティブ SQL クエリ、機械学習 (ML) アプリケーションを実行できるサービスです。
EMR Serverlessでは、クラスターを構成、最適化、チューニング、管理することなく Spark および Hive のアプリケーションを実行することができます。
自動スケーリングの機能があるので、必要に応じて自動的にリソースを起動し、ワーカーがワークロードを実行する準備ができてから終了するまでに使用した vCPU、メモリ、およびストレージリソースの合計に対して課金が行われます。
・Amazon MSK Serverless
Amazon MSK は、フルマネージド型の Apache Kafka クラスターを使用して、ストリーミングデータをリアルタイムで簡単に取り込み、処理できるサービスです。
Amazon MSK Serverlessは、オープンソースのApache Kafkaと互換性があり、リアルタイムでの分析をクラスタのキャパシティ管理を行わずに実現できるサービスです。必要な容量が分からない、アプリケーションのスループットが変動するとき、アイドル容量にお金を払いたくない場合に、Apache Kafkaを使うのにAmazon MSK Serverlessは向いています。
また、クラスターのリソース使用率のプロビジョニング、スケーリング、管理をする必要もなくなります。
・Amazon Redshift Serverless
Amazon Redshift Serverlessは、設定変更や管理作業の必要なしに使うことができます。ノード数などを考慮することが不要になり、キャパシティを自動的にプロビジョニングし、スケーリングされます。他のサーバレスのサービスと同様に、使用していないときは料金は発生せず、使用した分だけ1秒単位で課金がされます。
また、従来通りのRedshiftの機能が利用できます。今、お使いのAmazon RedshiftクラスターからAmazon Redshift Serverlessへのデータ移行はアプリケーションに変更を加えることなく、Amazon RedshiftコンソールまたはAPIを使用して、新しいサーバーレスへ移行できます。Amazon Redshiftでスナップショットを取って、復元する際にAmazon Redshift Serverlessを選べるようになっています。
Amazon Redshift ServerlessとAmazon Redshiftとの使い分けについては、Amazon Redshift Serverlessのユースケースとしては、他のサーバレスと同様にすぐに分析業務を検証として行いたいときやデータ量の予測が難しくてスパイクがあるようなケースが考えられます。
Amazon Redshift Serverlessが利用できるリージョン
2022年7月のGA時点では、以下のリージョンで利用が可能です。近日中に他のリージョンでも利用可能になる予定とのことです。
・米国東部(オハイオ州)
・米国東部(ノースバージニア州)
・米国西部(オレゴン州)
・アジア太平洋(シンガポール)
・アジア太平洋(シドニー)
・アジア太平洋(ソウル)
・アジア太平洋(東京)
・欧州(フランクフルト)
・欧州(アイルランド)
・欧州(ロンドン)
・欧州(ストックホルム)
Amazon Redshift Serverlessの料金
ベースの料金体系としてはRedshift Processing Unit(RPUs)に基づきます。 32 RPUs to 512 RPUsまで Amazon Redshift マネージメントコンソールまたは
APIから調整ができます。
2022年7月時点での東京リージョンでは、$0.494 per RPU hourです。課金は秒単位で行われます。正式な金額はこちらからご確認ください。7月14日時点では、日本語で表示しているとプレビュー版として表示がされるので、英語で表示して確認をお願いします。
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