みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
タグを設定して、「コスト配分タグ」をお使いの方も多いと思います。
今日は、タグの数が上限に達してしまったときの対応についてお伝えしたいと思います。
「コスト配分タグ」については、本コラムでも取り上げていますので、
こちらからご確認ください。
コスト配分タグを有効化しようとすると
AWSの利用が進み、例えば1つのアカウントで複数のプロジェクトを管理されている方もいらっしゃいますよね。
設定した非アクティブな「コスト配分タグ」を有効化しようとしたときに、有効化できるタグの上限値に達してしまって有効化できなくなる場合があります。
エラー内容は「リクエストを完了できませんでした。使用できるアクティブなタグ数のクォータに達しました。
アクティブ化する前に既存のタグを無効化するか、より少ないタグをアクティブ化するか、AWSサポートに連絡してください」です。
※なお、弊社が提供するSunny Payをご利用いただいているお客様は弊社側でコスト配分タグを有効化しておりますので、コスト配分タグから有効化する対応は不要です。
AWSのサービスクォータを確認してみると
「Service Quotas」で確認してみました。
元々AWSのアカウントでは、ユーザに可用性と信頼性の高いサービスを提供し、またオペレーションミスなどによる意図しない料金課金からユーザを保護するためのクォータ(制限)があります。例えば、起動できるEC2インスタンスにもクォータの設定があります。「AWS Service Quotas」はAWSアカウント単位、サービス単位で制限値の確認と上限緩和申請を出すことができるサービスです。
サービスクォータを見てみましたが「Cost Exoploler」にも該当するようなリソースの設定値はなく、コスト配分タグそのものの設定は見当たりませんでした。
AWSリソース毎にタグ制限がある
実は、AWSリソース毎にタグをつけられる数があります。
リソースに付与するタグについてはサービス毎に上限が設けられており、最大数は50になっています。
例としては、以下のEC2で確認ができます。
▼タグの制限
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/Using_Tags.html#tag-restrictions
AWSのサポートによると、リソース毎のタグ数を一覧で確認することはできないので、Cost Explorer のフィルターでリソースを絞るもしくは、Resource Groups & Tag Editor から該当のリソースを確認するの2つの選択肢があるようです。
2022/6/19追記
再度サポートに確認したところ、 Resource Groups & Tag Editorのみしか確認ができないことが分かりました。以下にResource Groups & Tag Editorの確認方法を追記しています。
■Resource Groups & Tag Editor
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/resource-groups/home?region=ap-northeast-1
1) リソースを保有しているアカウントで上記ページへアクセスし、リソースタイプより [All Supported resource types] を選択します。
2) 検索結果の [タグ] の欄にタグ数が表示されます。(▼より多い順にソートが可能です)
また、本コラムを執筆している2022年6月時点では、リソースに付与するタグの制限緩和については対象のサービスをまとめたドキュメントは存在しないとのことでした。
リソース毎のタグの上限 50 は、現在 50 がハードリミットであり上限の緩和は行うことが2022年6月時点では、出来ないとのことでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。多くのタグを管理されている方の参考になれば幸いです。
・AWSリソースに付与するタグはサービス毎に上限があり、最大数は50
・リソースに付与するタグを増やすためには、各サービス毎にAWSサポとへ別途申請を行う必要がある
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