なさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
先週、新しいインスタンス「M6id」と「C6id」が発表されました。
それぞれの特徴について、お伝えします。
・M6id
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/05/introducing-amazon-ec2-m6id-instances/
・C6id
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/05/introducing-amazon-ec2-c6id-instances/
M6id、C6id共通の特徴
M6i、C6iインスタンスとの違いについては、M6id、C6idインスタンスはホストサーバに物理接続されたNVMeベースのSSDブロックレベルインスタンスストレージを利用していることです。M6i、C6iインスタンスでは、インスタンスストレージはEBSのみの対応でした。
また、前世代のインスタンスと比較して最大 15% 優れたコストパフォーマンスです。
さらに、Intel Total Memory Encryption (TME) を使用した常時オンのメモリ暗号化機能も提供されます。他の最新インスタンスと同様に専用ハードウェアと軽量ハイパーバイザーの組み合わせである AWS Nitro System上に構築がされます。
M6idのユースケース
M6id インスタンスは、汎用インスタンスです。
ユースケースとして、挙げられているのは、データログ記録やメディア処理など、高速で低レイテンシーでコンピューティングリソースとメモリリソースのバランスを必要とするワークロードに最適とのことです。元々汎用インスタンスの定義がコンピューティング、メモリ、およびネットワーキングリソースをバランスよく備えており、広範囲のワークロードを対象としているので、よりコストパフォーマンスが良い最新の汎用インスタンスです。
以下がインスタンスのタイプ一蘭です。
インスタンス名 | vCPU | RAM (GiB) | ローカル NVMe SSD ストレージ (GB) | EBS スループット (Gbps) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) |
m6id.large | 2 | 8 | 1 x 118 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.xlarge | 4 | 16 | 1 x 237 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.2xlarge | 8 | 32 | 1 x 474 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.4xlarge | 16 | 64 | 1 x 950 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.8xlarge | 32 | 128 | 1 x 1900 | 10 | 12.5 |
m6id.12xlarge | 48 | 192 | 2 x 1425 | 15 | 18.75 |
m6id.16xlarge | 64 | 156 | 2 x 1900 | 20 | 25 |
m6id.24xlarge | 96 | 384 | 4 x 1425 | 30 | 37.5 |
m6id.32xlarge | 128 | 512 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
m6id.metal | 128 | 512 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
C6idのユースケース
C6idインスタンスのユースケースとしては動画エンコーディング、画像操作、メディア処理といった、高速かつ低レイテンシのローカルストレージへのアクセスを必要とするワークロードを含む、コンピューティングを多用するワークロードに最適です。
以下がインスタンスタイプの一覧です。
インスタンス名 | vCPU | RAM (GiB) | ローカル NVMe SSD ストレージ (GB) | EBS スループット (Gbps) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) |
c6id.large | 2 | 4 | 1 x 118 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.xlarge | 4 | 8 | 1 x 237 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.2xlarge | 8 | 16 | 1 x 474 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.4xlarge | 16 | 32 | 1 x 950 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.8xlarge | 32 | 64 | 1 x 1900 | 10 | 12.5 |
c6id.12xlarge | 48 | 96 | 2 x 1425 | 15 | 18.75 |
c6id.16xlarge | 64 | 128 | 2 x 1900 | 20 | 25 |
c6id.24xlarge | 96 | 192 | 4 x 1425 | 30 | 37.5 |
c6id.32xlarge | 128 | 256 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
c6id.metal | 128 | 256 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
ご利用にあたっての注意点
Elastic Network Adapter (ENA) と NVMe のドライバーを含むAmazon マシンイメージ (AMI) が使えます。その際にENAドライバーの更新が必要なケースがあるので、こちらをご確認ください。
また、ローカルストレージの利用にあたって以下注意事項があります。
インスタンスのローカル NVMe ストレージについて注意すべき点がいくつかあります。
AMI で、またはインスタンス起動時にブロックデバイスマッピングを指定する必要はありません。ローカルストレージは、ゲストオペレーティングシステムが起動された後で 1 個または複数のデバイス (Linux では
/dev/nvme*1
) として表示されます。各ローカル NVMe デバイスは、XTS-AES-256 ブロック暗号と固有のキーを使ってハードウェア暗号化されます。各キーは、インスタンスが停止または終了されると破棄されます。
ローカル NVMe デバイスの存続期間は、アタッチ先のインスタンスと同じであり、インスタンスが停止または終了された後はアタッチが解除されます。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-amazon-ec2-m6id-and-c6id-instances-with-up-to-7-6-tb-local-nvme-storage/
M6id、C6idの利用リージョン
2022年5月の提供開始時点での利用可能なリージョンです。
・米国東部 (オハイオ)
・米国東部 (バージニア北部)
・米国西部 (オレゴン)
・欧州 (アイルランド)
上記のリージョンでは、オンデマンド、スポット、リザーブドインスタンス、Savings Plansで利用ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。GA時点の2022年5月は東京及び大阪リージョンには対応していないですね。利用できるようになるのを待ちたいと思います。
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