みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
明日からいよいよAWS Summit Online 2022が始まりますね。
今年はSunnyCloudでもテーマスポンサーとして出展を行います。

Auto Scalingをお使いの方も多くいらっしゃると思いますが、以前リリースされた予測スケーリングに新しい機能が加わりました。
過去記事はこちらから。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/05/amazon-ec2-auto-scaling-backfill-predictive-scaling-forecasts-accuracy-validate/

予測スケーリングとは

Auto Scalingは便利な機能ではありますが、メトリクスが変化したことをトリガーにしてインスタンス数を増減させるという仕組みをとっています。そのため、負荷が急に上がる場面やインスタンスの起動に数分かかるといった環境では、インスタンスの増減が間に合わないといったケースも発生します。
予測スケーリングは、機械学習を使用していて、トラフィック変動の発生を予測して適正な数の EC2 インスタンスをスケジュールします。負荷を予測することで、負荷に対して先回りしてインスタンス数を調整しておくことができる便利なスケーリングタイプです。

予測スケーリングがもっと便利に

Amazon EC2 Auto Scalingで新しい予測スケーリングポリシーを作成すると、過去14日分までのデータを元に容量予測を出してくれるようになりました。
予測スケーリングポリシーを作成した直後に、需要と容量の予測を実績値と比較することができるので、予測スケーリングポリシーの予測精度をより迅速に把握できるようになりました!
このアップデートにより、まずは「予測に基づいてスケールする」モードをオフにして、予測精度を確認した後に判断を行い、「予測に基づいてスケールする」をオンに切り替えを行うことができます。
正確には今までもできていたのですが、すぐに過去データを取ることはできませんでした。

今までと比較すると

今までも予測スケーリング機能自体は提供がありましたが、ポリシー比較を行うために、十分な予測履歴を作成して、予測精度を判断するには、ポリシーを作成してから少なくとも数日待つ必要がありました。

予測スケーリングを試すには

(1)Auto Scaling グループ設定で、「オートスケーリング」タブから「予測スケーリングポリシーを作成」を選びます。

(2)次に「スケーリングをオンにする」箇所で「予測に基づいてスケールする」モードをオフにして、予測スケーリングポリシーを作成します。スケールがオフのモードなので、EC2のスケールアウトは行わず、予測精度の評価のみが行われます。

対応リージョン

予測スケーリングは、すべてのパブリック AWS リージョンの AWS Command Line Interface (CLI)、EC2 Auto Scaling マネジメントコンソール、AWS CloudFormation、および AWS SDK で利用可能です。

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