みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
先月からAmazon Aurora Serverlessの新バージョンであるv2 がGAになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/04/amazon-aurora-serverless-v2/
本日は、Amazon Aurora Serverlessとはどのようなサービスなのか簡単にお伝えしたいと思います。
- Amazon Auroraとは
- Amazon Serverlessとは
- Amazon Aurora Serverless v2での追加機能
- 対応バージョン
- 利用料
1. Amazon Auroraとは
Amazon Auroraは MySQL及びPostgreSQLと互換性のあるクラウド向けのリレーショナルデータベースです。
マネージドのリレーショナルデータベースとしてAmazon RDSもあります。
RDSとAuroraの最大の違いは、インスタンスとストレージの構成にあります。
RDSでは、一つのDBインスタンスにEBSがストレージとして連結しています。
一方、Auroraではインスタンスとストレージが分かれています。全てのデータはクラスターボリュームとして、最小で3つのAZ、AZあたり2つのデータコピーをもっています。
プライマリ DB インスタンス – 読み書きオペレーションをサポートし、クラスターボリュームに対するすべてのデータ変更を実行します。各 Aurora DB クラスターには 1 つのプライマリ DB インスタンスがあります。
Aurora レプリカ – プライマリ DB インスタンスと同じストレージボリュームに接続し、読み取りオペレーションのみをサポートします。各 Aurora DB クラスターは、プライマリ DB インスタンスに加えて 15 Aurora までのレプリカを持つことができます。Aurora レプリカを複数のアベイラビリティーゾーンに配置することで、高可用性を維持します。Aurora は、プライマリ DB インスタンスが使用できなくなった場合に自動的に Aurora レプリカにフェイルオーバーします。Aurora レプリカのフェイルオーバー優先順位を指定することができます。また、Aurora レプリカは、プライマリ DB インスタンスから読み取りワークロードをオフロードします。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Aurora.Overview.html
2. Amazon Aurora Serverlessとは
Amazon Auroraはお使いの方も多いと思いますが、Amazon Aurora Serverlessについて、ご存じでしょうか。
Amazon Aurora Serverlessとは、Amazon Auroraのサーバレス版です。
クライアントからのリクエストに応じて自動的に起動停止、容量を拡大または縮小をするので、管理者側でのキャパシティ管理を含めたインスタンス管理が不要、つまりサーバレスというわけです。サーバ自体が存在しない訳ではなく、サーバ管理を意識しないという意味合いです。
他のサーバレスなDBとしては、DynamoDBが有名ですが、リレーショナルデータベースではなくNoSQLです。そのため、Amazon Aurora Serverlessは高性能なAuroraのサーバレス版として利用されてきました。
また、Aurora Serverlessはリクエスト数によるスケーリングが柔軟に行われるので、使用されていない時間はDBが停止しコストを削減することができます。
Auroraを試してみたいという方やテストで利用されたいという方にもおすすめです。
3.Amazon Aurora Serveless v2での追加機能
まずは、マルチAZ対応になりました。
グローバルデータベース、リードレプリカなどのAmazon Auroraの既存機能に加えて、負荷への対応が高速になり、クエリが実行中でも瞬時にスケールして数十万トランザクションに対応できるため、あらかじめトランザクションを予測して大きめにプロビジョニングしておく必要がなく、作業効率がよくなりました。
また、データベース容量をきめ細かい増分で調整できるようになり、より適切な量の容量に自動的に増減されるようになりました。
上記の特徴である迅速なスケーリングときめ細かな容量の調整により、あらかじめピーク負荷の容量をプロビジョニングする場合と比較して、データベースコストを最大 90% 節約できるとのことです。
4.対応バージョン
GA 時点では以下のバージョンがサポートされています。
・MySQL 8.0.23 以上
・PostgreSQL 13.6 以上
5. 利用料
Aurora Serverless を使用する場合は、データベースがアクティブである間にデータベースが消費するデータベースの容量、ストレージ、および I/O 分に対してのみ課金されます。データベースの容量は、自動的に管理されるので、コスト削減を可能にします。
利用料の計算には、1 秒あたりのデータベース容量としてAurora Capacity Unit (ACU)という単位が用いられます。
ここで、Aurora Serverlessのv1とv2の料金を確認してみると、v2ではv1の2倍の料金になっています。
(例)東京リージョン
v2 Aurora キャパシティーユニット 0.20USD/ACU 時間
v1 Aurora キャパシティーユニット 0.10USD/ACU 時間
こちらは、2022年5月のGA後すぐの情報なので、正確な料金は公式から確認をお願いします。 また、Performance Insightsの利用には2 ACU(Aurora Capacity Unit)が課金されるので、サイジングには少し注意が必要です。
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