みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

先週よりAWS BackupのS3追加がGAになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/02/general-availability-aws-backup-amazon-s3/

AWS Backupとは

AWS Backupとは、AWS のサービスとハイブリッドワークロード全体でデータ保護を一元化および自動化できます。 シンプルなルールで中央管理を行うことで、手間がかからずにバックアップ管理を行うことができます。

対象のバックアップサービスは以下の通りです。
・Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス
・Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) ボリューム
・Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) データベース (Amazon Aurora クラスターを含む)
・Amazon DynamoDB テーブル
・Amazon Neptune データベース
・Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) データベース
・Amazon Elastic File System (Amazon EFS) ファイルシステム
・Amazon FSx for Lustre ファイルシステム
・Amazon FSx for Windows ファイルサーバーファイルシステム
・AWS Storage Gateway ボリューム、オンプレミスの VMware ワークロードおよび VMware CloudTM on AWS 内を含む

今回のアップデート内容

AWS Backupは、AWSが提供するさまざまなストレージやデータベースなどを一元的かつ自動的にバックアップ可能なマネージドサービスです。

今回、このバックアップ対象にAmazon S3が正式に追加されました。
このアップデートにより、Amazon S3に保存したデータやメタデータを定期的にバックアップするだけでなく、Amazon S3のデータに対する追加や変更が発生した時点でイベントドリブンに更新された差分データをバックアップし、任意の時点の状態に復元することができるようになりました。

AWS Backup for S3とは

Amazon S3に保存されているオブジェクトデータ、オブジェクトタグ、アクセス制御リスト(ACL)やユーザー定義のメタデータなど、S3バケットの内容の定期バックアップ、あるいは連続バックアップが可能です。

定期(Periodic)バックアップは、あらかじめ設定した間隔(日次、週次など)でAmazon S3について、定期的にバックアップを実行します。バックアップしたデータを保存しておくことで、長期的なデータの保護を行うことが可能です。

連続(Continuous)バックアップはAmazon S3に対するデータの追加や削除などの変更が発生するたびにイベントドリブンに差分バックアップが実行されます。これにより、過去35日間の任意の時点の状態へAmazon S3を復元することが可能になります。

AWS Backup でバックアップポリシーを作成し、タグまたはリソース ID を使用して S3 バケットを割り当てることで、AWS Backup for Amazon S3が利用できます。AWS Backup では、S3 バケットの定期的なスナップショットと継続的なバックアップを作成でき、AWS Backup 管理コンソールでシングルクリックするだけで S3 バケットとオブジェクトを指定した時点に復元できます。

AWS Backup for S3の設定

(1)AWSマネジメントコンソールよりAWS Backupサービスへ移動し、「設定」をクリックします。

(2)「リソースの設定」をクリックして、S3を有効にします。

(3)「リソースを設定」画面にて、「S3-新規」を有効にチェックをし、「確認」をクリックします。

(4)リソースタイプが更新されたことが確認できます。

(5)バックアッププランを作った後に、リソースの割り当てを行います。
「リソースを割り当てる」をクリックします。

(6)「リソース割り当て名」を入力します。

リソースを割り当てる際に、ここでは「特定のリソースタイプを含める」を選びました。すべてのリソースタイプを選ぶことももちろん可能です。 先ほど有効化したS3を選ぶことができるようになりました。「リソースを割り当てる」をクリックします。

(7) 「リソースの割り当てを続行」メッセージが表示されるので、「続ける」をクリックします。

こちらでバックアップの設定は完了です。

対応リージョン

対応しているリージョンは以下の通りです。
・米国東部 (オハイオ)
・米国東部 (バージニア)
・米国西部 (カリフォルニア)
・米国西部 (オレゴン)
・アフリカ(ケープタウン)
・アジアパシフィック (香港)
・アジアパシフィック(ムンバイ)
・アジアパシフィック(大阪)
・アジアパシフィック (ソウル)
・アジアパシフィック (シンガポール)
・アジアパシフィック(シドニー)
・アジアパシフィック (東京)
・カナダ (中央)
・ヨーロッパ (フランクフルト)
・ヨーロッパ(アイルランド)
・ヨーロッパ (ロンドン)
・ヨーロッパ (ミラノ)
・ヨーロッパ(パリ)
・ヨーロッパ(ストックホルム)
・中東 (バーレーン)

まとめ

いかがでしたでしょうか。AWS Backupでプレビュー機能だったS3がGAとなり、より管理が便利になりそうですね。

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