みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon S3 Replicationについて、ご存じでしょうか。
Amazon S3 Replicationは新しくS3にアップロードしたオブジェクトを2つ以上のAmazon S3バケットに複製し、バケット同士を同期させることができる機能です。
Amazon S3 Batch Replicationを使うと、バケット間で既存のオブジェクトを同期させることができるようになりました。
Amazon S3 Batch Replicationとは
既存のS3 Replication の機能を補完するものです。SRR(Same-Region Replication) とCRR(Cross-Region Replication) です。
SRR とCRR はバケット間で新しいオブジェクトを自動的にレプリケートします。
新しくS3 Batch Replication を使えば、既存のオブジェクトをレプリケートすることができるようになりました。S3 Batch Replication は、レプリケーションの状態に関係なくオブジェクトをレプリケートすることができます。つまり、レプリケートされたことがないか、以前にレプリケートできなかったか、別のワークフローの一部として以前にレプリケートされたかどうかは特に考慮しません。
レプリケートさせてみる
(1)AWSマネジメントコンソールからS3サービスを選び、該当のS3バケットを選びます。
ここでは、まず前提条件として「プロパティ」タブから「バケットのバージョニング」が「有効」になっていることを確認しておきましょう。
(2)「管理」タブから「レプリケーションルール」で「レプリケーションルールの作成」をクリックします。
(3)ルール名を入力します。
(4)送信先では「このアカウントのバケットを選択する」をここでは選びました。
S3バケットを選ぶのですが、ここで送信先のバケットもバージョニングを有効にしておく必要があります。有効にしていなかったので、「バージョニングの有効」になってない旨、メッセージが表示され有効化を行いました。
また、IAMロールは「新しいロールの作成」をクリックします。
(5)「保存」をクリックします。
(6)保存をクリック後に、確認画面が表示されるので、「はい、既存のオブジェクトをレプリケートします。」にチェックし、「送信」をクリックします。
「レプリケーション設定が正常に更新されました」メッセージが表示されます。
(7)次にS3の「バッチオペレーション」から「ジョブの作成」をクリックします。
(8)オペレーションの選択では、「レプリケーション」を選びます。
(9)追加のオプション設定では、完了レポートの出力先のS3バケットと、必要なIAMロールを選び、「次へ」をクリックします。
(10)バッチオペレーションジョブが作成されます。オブジェクト数にもよりますが、少し待つとレプリケートが完了します。
料金
正式な金額は、料金ページからご確認をお願いします。
レプリケーションの料金の考え方の基本は、レプリケート先の料金を支払うことになります。
クロスリージョンレプリケーション(以下、CRR)、同じリージョンのレプリケーションの場合、宛先として選択した S3 ストレージクラスの S3 ストレージ料金、プライマリコピーのストレージ容量料金、レプリケーション先の PUT リクエストの料金、該当する低頻度アクセスストレージの取り出し料金を支払います。
CRRの場合、S3 から各送信先リージョンへのリージョン間データ転送 OUT に対しても課金が発生します。
レプリケートされたコピーのストレージおよび PUT リクエストの料金は選択された送信先の AWS リージョンに基づきますが、リージョン間データ転送の料金は転送元(送信元)のAWS リージョンに基づき、課金がされます。
また、バッチオペレーションに対しても料金が発生します。
・ジョブあたり 0.25USD
・実行された 100 万オブジェクトオペレーションあたり 1.00USD
対応リージョン
AWS GovCloud (米国) リージョン、Sinnet が運営する AWS 中国 (北京) リージョン、NWCD が運営する AWS (寧夏) リージョンなど、すべての AWS リージョンで利用可能です。
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