みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
今月からAWS Elastic Disaster Recovery(以下、AWS DRS)が、vCenter(VMWare) サーバーへ自動的なフェイルバックをサポートしました。
AWS DRSとは
DRSとはどのようなサービスかご存じでしょうか。
災害対策向けのサービスで、オンプレミスの物理インフラ(VMware vSphereやMicrosoft Hyper-V等及びクラウドのアプリケーションをのディザスタリカバリ環境をAWS上に構築するためのサービスです。
以前本コラムにもアップしておりますので、ご参考にしていただければ、幸いです。
https://www.sunnycloud.jp/column/20211123-02/
利用パターンとしては、以下の3つに分けられます。
・オンプレからAWS
ソフトウェアの問題やデータセンターのハードウェア障害などの予期しないイベントの後にAWSで迅速にオペレーションを復旧します。
・クラウドからAWS
AWS を復旧サイトとして利用することで、回復力を高め、コンプライアンス要件を満たすのに役立ちます。AWS DRS は、クラウドベースのアプリケーションを AWS でネイティブに実行できるように変換します。
・AWSリージョンからAWSリージョンへ
AWS DRS を使用して別の AWS リージョンのアプリケーションを復旧することができます。
可用性を高めることにも繋がります。
今回のアップデート内容
今までも手動でのフェイルバックはサポートしていたのですが、今回のアップデートで ディザスタリカバリサイトから、物理インフラへの切り戻し(フェイルバック)の操作を自動化できるようになりました。
そのために新しい DRS Mass Failback Automation クライアント (DRSFA クライアント) を利用いただく必要があります。
DRSFA クライアントを使うとvCenterの複数のサーバに対して、1クリックでのフェールバックかカスタムフェールバックを選ぶことができます。
DRSFA クライアントを利用するにあたり、前提条件としては2つがあります。
(1)DRSFA クライアントのソースサーバとしては、vCenter上のサーバのみです。
(2)DRSFA クライアントは現時点では、vCenterのバージョン6.7と7.0で検証済です。
DRSFAクライアントは以下のコマンドでインストール可能です。
wget https://drsfa-us-west-2.s3.us-west-2.amazonaws.com/drs_failback_automation_installer.sh
まとめ
AWS Elastic Disaster Recovery(以下、AWS DRS)が、vCenter(VMWare) サーバーへ自動的なフェイルバックをサポートした。
DRS Mass Failback Automation クライアント (DRSFA クライアント) を利用することで、Centerの複数のサーバに対して、1クリックでのフェールバックかカスタムフェールバックを選ぶことができる。
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