みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

第 6 世代のx86 ベースの製品を拡大し、メモリ最適化のR6iインスタンスが発表されました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-amazon-ec2-r6i-memory-optimized-instances-powered-by-the-latest-generation-intel-xeon-scalable-processors/

R6iインスタンスの特徴

最新世代のインテル Xeon スケーラブルプロセッサを搭載したメモリ最適化インスタンスです。
また、SAP ソリューション向けのAmazon EC2 インスタンスタイプでもあります。SAP ソリューション向けとは、AWSがSAPと協力をして開発を行ってきており、SAP によって認定およびサポートがされています。

メモリ最適化に分類されており、以下のようなケースでご利用いただけます。
・SQL や NoSQL データベース
・Memcached や Redis などの分散型ウェブスケールインメモリキャッシュ
・インメモリデータベース
・ビッグデータ分析(Apache Hadoop や Apache Spark クラスターなど)

R6i インスタンスは以下の 10 種類のサイズで利用できます。 M6i および C6i インスタンスと比較すると、vCPU あたりに搭載されるメモリの量が大きくなっています。

名前 vCPU メモリ(GiB) ネットワーク帯域幅(Gbps) EBS スループット(Gbps)
r6i.large 216 最大 12.5 最大 10
r6i.xlarge432 最大 12.5 最大 10
r6i.2xlarge 864 最大 12.5 最大 10
r6i.4xlarge 16128 最大 12.5 最大 10
r6i.8xlarge 32256 12.5 10
r6i.12xlarge 48384 18.75 15
r6i.16xlarge 64512 25 20
r6i.24xlarge 96768 37.5 30
r6i.32xlarge 1281024 50 40
r6i.metal 1281024 5040

R5インスタンスと比較すると

・より大きなインスタンスサイズ (r6i.32xlarge) が利用できます。 128 vCPU と 1,024 GiB のメモリが搭載されています。ワークロードの統合やアプリケーションのスケールアップをより簡単に、コスト効率よく行うことができます。
・最大で15%以上のコスト効率がアップ
・メモリ帯域幅が最大 20% 向上
・Amazon Elastic Block Store (EBS) では最大 40 Gbps、ネットワーキングの場合は最大 50 Gbps で R5 インスタンスの 2 倍に
・常時オンのメモリ暗号化

R6iを使うときの注意点

M6i および C6i インスタンスと同様に、 AWS Nitro System をベースに構築されています。最適なネットワークパフォーマンスを得るには Elastic Network Adapter (ENA) のアップグレードが必要になる場合があります。

拡張ネットワーキングが既に有効になっているかどうかをテストするには、ena モジュール がインスタンスにインストールされていることと、enaSupport 属性が設定されていることを確認してみましょう。

既存環境からインスタンスタイプを変更して利用する際など、ドライバーバージョンを確認する必要がありそうですね。

注意: 次の古い ENA ドライバーバージョンでは、第 6 世代のインスタンスで Elastic Network Interface アタッチメントが失敗します。
ENA Linux: v1.2.0 よりも前
ENA Windows: v2.0.0 よりも前
ENA DPDK: v1.1.1 よりも前
ENA VMware ESXi: 1.6.0 よりも前
ENA FreeBSD: v2.3.1 よりも前

対応リージョン

現時点(2021年11月)での対応リージョンです。
・バージニア北部
・オレゴン
・オハイオ
・アイルランド

まとめ

R6iインスタンスが利用できるようになりました。
汎用タイプのM6iインスタンス、コンピュート最適化タイプのC6iインスタンスに続いて、第6世代のx86 ベースのインスタンスがリリースされましたね。

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