スポットインスタンスを起動する際に、どこのリージョン・アベイラビリティゾーンで起動するのが有利かを推奨する機能が
EC2 Spot placement scoreがリリースされました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/amazon-ec2-spot-placement-score/
必要なキャパシティ量やインスタンスタイプを指定すると、各リージョン・アベイラビリティゾーンの推奨度を示すスコアが
1から10の範囲で応答されます(10が最も有利です)。あくまでも推奨の度合いを出力するもので、
保証ではないとのことです。
スポットインスタンスとは
スポットインスタンスは、クラウドサービスとしてAWSが用意している余剰リソースの一部(「スポットプール」としてある程度のリソースを割り当て)を、安価で利用できるようにした購入オプションの1つです。
需要と供給のバランスで価格が決定するため、時には通常のオンデマンドインスタンスで利用するときより高い価格になる場合もあります。
では、スポットインスタンスが利用するのに良いケースはどのようなときでしょうか。
・低コストで利用ができる
スポットインスタンスはオンデマンドインスタンスに比べ最大 90% 低い価格で購入できます。
さらに、EC2 Auto Scaling を使用すれば、スポット、オンデマンド、RI、Savings Plansなどの他の予約制のコスト削減ができるサービスと組み合わせて、コストの最適化を実現できます。
・大規模なワークロードでの実行
コストを大幅に削減しながら非常に大規模なワークロードを実行することができます。
また、スポットインスタンスを利用し、タスクを並行して実行できるので、ワークロードを高速化することができます。
・使いやすい
スポットインスタンスの作成、スケール、管理は、EC2 Auto Scaling や ECSなどAWSのサービスで管理をすることができます。
または Terraform や Jenkins のような統合されたサードパーティー製品から、簡単に実行できます。
注意点もあります。最高入札価格を高く設定することで、スポットインスタンスが終了する可能性を下げることができますが、中断を防ぐことはできません。スポット価格が、設定した最高入札額を上回った場合は予期せずインスタンスが終了しますので、停止を想定したインスタンスの利用を行なうことをおすすめします。
EC2 Spot placement scoreを使ってみる
1) マネジメントコンソールからEC2⇒「インスタンス」⇒「スポットリクエスト」を選びます。
2) 「Spot placement score」をクリックします。
3) 「Enter requirements」をクリックします。
4)必要な条件を入力します。
5) 「Load Placement Score」をクリックします。
各リージョンまたはアベイラビリティーゾーンのスコア (1~10) を受け取ります。
まとめ
今日はスポットインスタンスとは何か、スポットインスタンスを活用するための
Amazon EC2 Spot placement scoreについてお伝えしました。
既にAWSをご利用中の方も、AWS環境はそのままで、無料&かんたんにご契約いただけます。