みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon Elastic File System (Amazon EFS)に自動的にアクセス頻度が低いデータを低コストストレージに移動してくれるIntelligent-Tieringが登場しました。
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) とは
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) とは、AWS クラウドサービスおよびオンプレミスリソースで使用するための、シンプルでスケーラブルな、フルマネージドの伸縮自在な NFS ファイルシステムです。
以下の特徴があります。
・動的な伸縮性
ファイルを追加または削除すると、Amazon EFS がアプリケーションを中断することなくファイルシステムのストレージ容量を自動的に追加します。
・フルマネージド型
共有のファイルシステムストレージを提供するフルマネージド型サービスで、
ファイルストレージのインフラストラクチャを管理する必要がありません。
・スケーラブルなパフォーマンス
汎用ワークロードに必要なスループット、IOPS、低レイテンシーを実現するよう設計されています。
最も高負荷のワークロードでは、10 GB/秒を超えるパフォーマンスと最大 500,000 IOPS をサポートできます。
・共有型ファイルストレージ
何千もの接続に対して安全なアクセスが提供されます。
Amazon EC2 インスタンスとオンプレミスサーバーは、NFSv4 プロトコル経由で、従来のファイルアクセス許可モデル、ファイルロック機能、階層ディレクトリ構造を使用して、共有の Amazon EFS ファイルシステムに同時にアクセスできます。
オンプレミス環境では、 AWS Direct Connect または AWS VPN を介してのアクセスが可能です。
EFS ntelligent-Tieringとは
2021年9月にサービス提供が開始されたEFSのライフサイクルを自動的に管理してくれる機能です。
EFS Intelligent-Tieringでは、ユーザが設定したライフサイクルポリシー期間中(7日、14日、30日、60日、90日)にアクセスされなかったファイルを低頻度アクセス(IA)ストレージクラスに自動的に移動してくれます。
ファイルをアーカイブするオペレーションは不要です。 毎日アクセスされないファイルをEFSが確認してくれます。
なんと、コストについても標準クラスを利用するのと比較すると92%まで削減が可能になる見込で、コスト最適化を図ることができます。
さらに、設定したライフタイムポリシーに基づいて低頻度アクセス(IA)ストレージクラスに移動させるだけではなく、もしファイルにアクセスがあったときは、自動的に元のEFSの標準ストレージと1 ゾーンストレージのいずれかへファイルを移動してくれます。
EFSのIntelligent-Tieringを使ってみた
1)AWSマネジメントコンソールからEFSを選び、「ファイルシステムの作成」をクリックします。
2)次の「ファイルシステムの作成」画面では「カスタマイズ」をクリックします。
3)「ライフサイクル管理」の「IA へ移行」項目で、プルダウンからファイルにアクセスがないライフサイクルポリシーを設定することができるようになりました。 7日、14日、30日、60日、90日から選ぶことができます。
※既に作成済のEFSでは、ファイルシステムを選び、「編集」ボタンをクリックすると、ライフサイクルポリシーを有効化し、Intelligent-Tieringの機能を利用することができます。
対応リージョンは
Amazon EFSのIntelligent-TieringはEFSが利用できるリージョンで全て利用可能です。
まとめ
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) のIntelligent-Tieringとは、ユーザが設定したライフサイクルポリシー期間中(7日、14日、30日、60日、90日)にアクセスされなかったファイルを低頻度アクセス(IA)ストレージクラスに自動的に移動してくれます。
標準ストレージクラスと比較すると、EFSの標準ストレージと1 ゾーンストレージともに利用料が92%程度に削減ができるようです。
社内でもぜひ活用していきたいと思います。
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