みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
今月、Amazon MemoryDB for Redisがリリースされました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/08/amazon-memorydb-redis/
Amazon MemoryDB for Redisとは
Amazon MemoryDB for Redisは、Redisを永続的なデータストアとしても使えるインメモリDBサービスです。
データの耐久性と高可用性を備えた、高いパフォーマンスが求められるアプリケーションを、簡単かつ費用対効果の高い方法で構築することができます。
Amazon MemoryDB for Redisでは、すべてのデータがメモリに保存されるため、低遅延で高スループットのデータアクセスが可能になります。
・MemoryDB を単一のプライマリデータベースとして利用できる
・複数のアベイラビリティーゾーン (AZ) にまたがるデータを保存する分散トランザクションログを使用して、高速フェイルオーバー、データベースリカバリ、およびノードの再起動ができる
・オープンソースの Redis との互換性を維持
ElastiCache for Redisとの違いは
今までのElastiCacheをデータベースメモリとして利用する場合、キャッシュとデータベースとの同期を維持するため、アプリケーションにカスタマイズしたコードが必要でした。コスト面でも、キャッシュとデータベースの両方を実行するケースでは割高になっていました。
その課題を解決するのが、MemoryDBです。
MemoryDB は、データの耐久性、およびマイクロ秒の読み取りと一桁ミリ秒の書き込みレイテンシーを提供するため、アプリケーションのプライマリデータベースとして安全に利用できます。
MemoryDB を使用すると、インタラクティブなアプリケーションやマイクロサービスアーキテクチャに必要な低レイテンシーを実現するために、データベースの前にキャッシュを追加する必要はありません。
ElastiCache は読み取りと書き込みの両方にマイクロ秒のレイテンシーを提供します。これは、既存のデータベースからのデータアクセスを高速化するワークロードのキャッシュに最適です。
ElastiCache は、データ損失が許容される可能性があるユースケース (例えば、別のソースからデータベースをすばやく再構築できる場合など) のプライマリデータストアとしても使用できます。
Amazon MemoryDB for Redisを起動するには
1) AWSマネジメントコンソールから「Amazon MemoryDB for Redis」コンソールへ移動します。
2) VPCのセットアップができたら、「クラスター作成」をクリックします。
「新しいクラスターを作成」として、クラスター名を入力します。
サブネットグループの設定を行います。
MemoryDBはElastiCacheの「クラスターモード」しか存在しないため、
シャードの数とシャードあたりのレプリカ数を入力しましょう。
次の詳細設定画面では、セキュリティグループ、スナップショット、メンテナンスウィンドウ、タグの設定を行い、作成ができます。
対応しているノードタイプ
対応しているノードタイプは、 R6g Graviton2 インスタンスのみです。
Memory Optimized Nodes | vCPU | Memory (GiB) | Network Performance (Gbps) |
db.r6g.large | 2 | 13.07 | Up to 10 |
db.r6g.xlarge | 4 | 26.32 | Up to 10 |
db.r6g.2xlarge | 8 | 52.82 | Up to 10 |
db.r6g.4xlarge | 16 | 105.81 | Up to 10 |
db.r6g.8xlarge | 32 | 209.55 | 12 |
db.r6g.12xlarge | 48 | 317.77 | 20 |
db.r6g.16xlarge | 64 | 419.09 | 25 |
利用料について
MemoryDB for Redisの料金については、以下の2つに分かれています。最新情報はこちら。
・ノードの利用料
・データ書き込み($0.20/GB)※GAになった4リージョンは同じ値段です。
対応リージョン
現在は、以下の4つのリージョンに対応しています。
・米国東部 (バージニア北部)
・欧州 (アイルランド)
・アジアパシフィック (ムンバイ)
・南米 (サンパウロ)
また、近日中には、さらに多くの AWS リージョンで利用可能となる予定です。
まとめ
Amazon MemoryDB for RedisがGAになったので、概要についてお伝えしました。
Amazon MemoryDB for Redisの特徴です。
・MemoryDB を単一のプライマリデータベースとして利用できる
・複数のアベイラビリティーゾーン (AZ) にまたがるデータを保存する分散トランザクションログを使用して、高速フェイルオーバー、データベースリカバリ、およびノードの再起動ができる
・オープンソースの Redis との互換性を維持
東京リージョンでも利用できるようになるのも、そのうちですね。
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