前回は、リザーブドインスタンスの自動更新ができる便利な機能について、お伝えしました。今回は、購入されたリザーブドインスタンスがどのように適用されるのかをお伝えします!
■リザーブドインスタンスとは
AWSリザーブドインスタンス(RI)とは、一定期間継続して利用することを前提に、大幅に割引を受けられるサービスのことです。詳細は、以前のコラムをご参照ください。
リザーブドインスタンス はどのように適用されるか
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/apply_ri.html
AWS公式ドキュメントより
ここでは、リージョン リザーブドインスタンスについてご説明します。
リージョンリザーブドインスタンスは、該当リージョンでの購入となり、アベイラビリティ―ゾーンの柔軟性が利用可能です。購入したリージョン内のすべてのアベイラビリティーゾーンにおけるインスタンスの使用に対して、リザーブドインスタンスの割引が適用されます。
また、リージョンリザーブドインスタンス は、インスタンスファミリー内のインスタンスの使用に対してサイズを問わずに リザーブドインスタンス 割引が適用される、インスタンスサイズの柔軟性も利用することが可能です。
インスタンスサイズの柔軟性とは
サイズ柔軟性とは、リザーブドインスタンス購入時のインスタンスサイズそのものではなく、インスタンスサイズの正規化係数によって決定されます。
例えばt3.small(係数1) Linuxインスタンスが稼働しています。
t3.large(係数4)インスタンスを追加し、t3.large(係数4)のRIを購入した場合t3.small(正規化係数1)に1適用(残り3)、t3.large(正規化係数4)に3適用されます。
以下の表が公式ドキュメントに記載されている1時間あたりの正規化係数表です。
インスタンスサイズ | 正規化係数 |
nano | 0.25 |
micro | 0.5 |
small | 1 |
medium | 2 |
large | 4 |
xlarge | 8 |
2xlarge | 16 |
3xlarge | 24 |
4xlarge | 32 |
6xlarge | 48 |
8xlarge | 64 |
9xlarge | 72 |
10xlarge | 80 |
12xlarge | 96 |
16xlarge | 128 |
18xlarge | 144 |
24xlarge | 192 |
32xlarge | 256 |
インスタンスサイズの柔軟性は、インスタンスサイズの正規化係数によって決定されます。割引は、予約したインスタンスサイズによって、同じインスタンスタイプの実行しているインスタンスに完全、または部分的に適用されます。この場合、一致する必要がある属性はインスタンスタイプ、テナンシー、プラットフォームのみです。
インスタンスサイズの柔軟性は、インスタンスファミリー内の最も小さいインスタンスサイズから大きいインスタンスサイズへ、正規化係数に基づいて適用されます。なので、購入いただくのは、サイズ柔軟性のあるリザーブドインスタンスを購入する場合は、最小インスタンスサイズの購入がおすすめです!
ご利用いただく際の注意点
インスタンスサイズの柔軟性は、 以下のリザーブドインスタンス には適用されません。
- 特定のアベイラビリティ―ゾーン (ゾーン リザーブドインスタンス) 用に購入された リザーブドインスタンス
- 専有テナントを使用する リザーブドインスタンス
- リザーブドインスタンス for Windows Server、Windows Server with SQL Standard、Windows Server with SQL Server Enterprise、Windows Server with SQL Server Web、RHEL、SUSE Linux Enterprise Server
- G4 インスタンス用の リザーブドインスタンス
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