S3 の利用状況が可視化できる Amazon S3 Storage Lensがリリースされました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/s3-storage-lens/
■S3 Storage Lens とは
S3の利用状況(容量やPUT APIリクエスト数のトレンドを見たり、ストレージクラスをスタンダードで使ってる割合分布を見たり)全般の状況を把握することができ、必要があれば対応をするための分析をすることができます。
AWSはこの新しいサービスに関するブログ投稿の中で「その時点での指標とトレンドライン、そして実行可能な提案を示してオブジェクトストレージをお客様の組織全体にわたって可視化する、初のクラウドストレージ分析ソリューションです」と説明しています。
さらに、AWS Organizations と連携することで AWS Organizations 内のアカウント全体のストレージ使用状況、アクティビティを管理することが可能です。
■ダッシュボード
ダッシュボードでは、メトリクスのフィルタリングとドリルダウンを実行して、ストレージの使用状況を十分に把握できます。
メトリクスはデータ保護やコスト効率などのカテゴリ別に整理されているため、関連するメトリクスはすぐ見つけることができます。
ダッシュボード生成には、S3のメニューの「Sotrage Lens」より「ダッシュボード」をクリックして、右上部「ダッシュボードを作成」をクリックし、必要な値を設定して、ダッシュボードの作成ができます。
※作成されるのには数時間以上かかります。
■ご利用いただく際の注意事項
メトリクスには無料のものと有料のものがあります。
【無料メトリクス】メトリクスの保持期間は 14 日
- ストレージの合計
- オブジェクト数
- 現行バージョンのバイト数
- 現行バージョンのオブジェクト数
- 旧バージョンのバイト数
- 旧バージョンのオブジェクト数
- 削除マーカーのオブジェクト数
- 暗号化されたバイト数
- 暗号化されたオブジェクト数
- レプリケートされたバイト数
- レプリケートされたオブジェクト数
- オブジェクトロックのバイト数
- オブジェクトロックのオブジェクト数
- 未完了の MPU バイト数
- 未完了の MPU オブジェクト数
【有料メトリクス】メトリクスの保持期間は 15か月
- すべてのリクエスト
- GET リクエスト
- PUT リクエスト
- HEAD リクエスト
- POST リクエスト
- DELETE リクエスト
- LIST リクエスト
- リクエストを選択
- スキャンされたバイトを選択
- 返されたバイトを選択
- ダウンロード済みバイト数
- アップロード済みバイト数
- 4xx エラー
- 5xx エラー