こんにちわ。プロフェッショナルサービス事業部の小松です。
ついに来ました。Global Database の writer endpoint サポートが発表されました!
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/10/amazon-aurora-global-database-writer-endpoint/

Global endpoint

これまで、Aurora Global Database を利用する際、クラスターに存在するライターエンドポイントとリーダーエンドポイントを参照していました。

エンドポイントはクラスター毎に存在するため、フェイルオーバーした際はフェイルオーバー先のクラスターエンドポイントを参照する必要があり、アプリケーションで接続先を切り替える必要がありました。
(またはRoute53などにより、アプリケーションのコード変更をせずに名前解決で向き先を変更する必要がありました。)

今回のアップデートではグローバルエンドポイントなるものが新設され、アプリケーションの変更や名前解決による向き先の変更をすることなく、接続先のクラスターを切り替えることのできるようになります。

さっそく、実際にGlobal Databaseを作成して確認してみます!

まずは、サンプルとなるクラスターを作成します。
(コスト削減のため、1インスタンスでご容赦ください)

そうしたら、リージョンを追加して Global Database にしてあげましょう。

これで Global Database 化が完了ですね。

グローバルデータベースを選択すると、グローバルエンドポイントが確認できるようになっています!

説明書きにも、「プライマリクラスターのライターインスタンスにリクエストを送信するエンドポイント。」との記載があります!

このエンドポイントを名前解決してみました。

グローバルエンドポイントがクラスターエンドポイントにCNAME、
クラスターエンドポイントがインスタンスエンドポイントにCNAMEの順番に解決されているのがわかります。

それでは手動でフェイルオーバーして名前解決をしてみます。

フェイルオーバーを実行するとグローバルエンドポイントのステータスが「切り替え」になっていることが確認できました。

切り替え完了後に名前解決を確認すると、大阪側のクラスター・インスタンスが参照されることが確認できます。

まとめ

今回のグローバルエンドポイントの誕生によって、また一つアプリ開発や環境構築の手間が省けてシンプルにすることができるようになりました。

被災時の運用手順もとてもシンプルにすることができるはずですので、運用の見直しをすることをお勧めします!