みなさん、こんばんは。QuickSight担当のhiroです。
Amazon QuickSight Q が、ユーザーベースのルールで行レベルのセキュリティ (RLS) を使用する、アクセス制限をかけてあるデータセットに対する
質問をサポートするようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/10/amazon-quicksight-q-access-restricted-datasets-row-level-security-user-based-rules/

そもそもAmazon QuickSight Qって?

Amazon QuickSight Qは QuickSight の Enterprise Edition 用の自然言語クエリツールです。
機械学習を活用することで、既存のデータがよりアクセスしやすくなり、より価値が高まります。
Q を個人的なビジネスインテリジェンスエンジニアまたはデータアナリストとお考えください。24 時間いつでも呼び出しに応答し、迅速で有意義な結果を提供すべく常に準備しています。 数秒で質の高い結果を得ることができ、常に適切な形式で表示されます。

とのことです。
英語しか対応がされていないとのことですが、
Q は自然言語理解 (NLU) を利用して質問の意図を確認することができます。
複数の領域 (営業、マーケティング、小売、人事、広告、金融サービス、ヘルスケアなど) から引き出された語彙や概念を認識するようにトレーニングされたモデルを活用して、Q は QuickSight によってサポートされているすべてのデータソースを参照する質問に回答できます。

データソースとしては、AWSソースとして以下が利用できます。

・Amazon Redshift
・Amazon Relational Database Service (RDS)
・Amazon Aurora
・Amazon Athena
・Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)

サードパーティーのソースおよび SaaS アプリケーションのデータも利用できます。

・Salesforce
・Adobe Analytics
・ServiceNow
・Excel

Amazon QuickSight Qによって自然言語から適切なクエリを生成する機能のリリースにより、実際のシステム開発や現場で自然言語を
活用することも増えていきそうですよね。

行レベルのセキュリティ(RLS)をデータセットにかけるには

Enterprise Edition のサブスクリプションを登録している作成者が行レベルのセキュリティ(以下、RLS)を設定することができます。
RLS設定は、データセットを共有する前または後のどちらでも行うことができます。RLS が設定されたデータセットをデータセット所有者と共有する場合、
所有者は引き続きすべてのデータを表示できます。RLSがかかったデータセットを閲覧者と共有する場合、閲覧者は許可データセットのルールによって制限されたデータしか表示できません。

まずは、データセットに行レベルのセキュリティがかかっているか確認してみましょう。データセットの概要の「行レベルのセキュリティ」で確認することができます。

設定がされていない場合は、「設定」をクリックして行レベルのセキュリティを設定してみましょう。

設定するには、「ユーザーベースのルール」か「タグベースのルール」を選ぶことができます。詳細はこちら

このアップデートのうれしいこと

今まではセキュリティレベルの高いRLSにはAmazon QuickSight Qは質問と回答がサポートされていませんでした。
このアップデートにより既存のルールに追加の変更を加えることなく、RLS が有効なデータセットについての質問に対する回答として、Q トピックを作成することができます。
QuickSight Q は、RLS 設定で定義された既存のユーザーベースのルールを活用し、このルールの質問にも回答ができます。
さらに、ただ回答ができるだけではなく、Qトピックには、ユーザの権限により閲覧できる回答が表示されるようになっています。


Amazon QuickSightについて、簡単にまとめています。過去記事はこちら

SunnyCloudは スケーラブルでサーバーレス、組み込み可能なML(機械学習)ベースのBI(データ分析)サービスであるAmazon QuickSightに関して、日本国内初となるAWSサービスデリバリープログラム(以下:SDP)認定を受けております。

データの可視化やBIツールについて、お問合せをお待ちしています!!無料相談会、受付中です。⇒こちら