みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
先日、新しいフルマネージド仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)サービスであるAmazon WorkSPaces Coreが発表されました

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/09/aws-announces-amazon-workspaces-core/

Amazon WorkSpaces Coreとはいったい何か??

Amazon WorkSpaces Core は、マネージド サービスとしてオンプレミス VDI インフラストラクチャを AWS クラウドにブリッジするように設計されたAPIです。
例えば、VMware社のサービスについて、WorkSpaces Core API により、AWS クラウドとの統合が可能になり、既に使っているソフトウェアをスケーリングできます。
特に、VDI ソフトウェア プロバイダーは、提供するサービスを Workspaces Core と統合して、デスクトップ イメージを AWS クラウド上に保管し、利用を推進することができます。

どのようなメリットがあるの?

例えば、VMWareのAPIを統合することで、VMwareのHorizo​​n エクスペリエンスとその Blast 表示プロトコルを Amazon WorkSpaces に拡張できるようになります。

さらに、AWSはZoom とのパートナーシップを発表し、Zoom ミーティングのパフォーマンスを向上させることを発表しています。
両社は協力して、ビデオ会議トラフィックをより直接的にエンドポイントに再ルーティングすることにチャレンジするとのことです。新しい Amazon WorkSpaces Extension SDK は、仮想デスクトップをバイパスしてレイテンシーを短縮し、より高品質のセッションを提供します。
このパッケージには、VDI クライアント、ホスト インストーラー、および Zoom Media プラグインが含まれています。 AWS は、ビデオのエンコード/デコードを安全にオフロードし、VDI インフラストラクチャをバイパスし、Zoom と直接通信ができるようにするとのことです。

よって、新サービスのメリットとしては、サードパーティとの連携が主に挙げられます。

ここからは私見です。
APIの詳細が公開されていないので、仕組の部分までは踏み込んだ内容をお伝えできないのが残念ですが、他社製品もWorkSpacesファミリーが利用できるようになり、他のAWSサービスとの連携強化やAWSの利用促進になるのでは?と思います。

※VMware Blastとは
VMwareの画面転送プロトコルです。
VMware Blast Extreme はモバイル クラウド用に最適化されています。
H.264、HEVC、JPEG、PNG、専用の Blast コーデックに対応している様々なクライアント デバイスをサポートします。
表示プロトコルの中で、VMware Blast Extreme の CPU 消費は最小であり、これによりモバイル デバイスのバッテリー寿命が長くなります。
VMware Blast Extreme は遅延の増加またはバンド幅の減少を補い、TCP および UDP のネットワーク転送を活用することができます。

https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Client-for-Windows/2106/horizon-client-windows-installation/GUID-75F6046C-D43A-4264-80AC-B150524CEC71.htmlより一部引用

Amazon WorkSpacesのサービスについてまとめてみる

Amazon WorkSpacesファミリーとして以下の3つのサービスとして提供されるような建付けに変更されています。

・Amazon WorkSpaces
どこからでも仮想デスクトップへのセキュアで信頼性が高くスケーラブルなアクセスができる
・Amazon WorkSpaces Core
サードパーティの VDI 管理ソリューション用サービス。オープンなアクセスができる。
・Amazon WorkSpaces Web
内部 Web サイトおよび SaaS アプリへの完全に管理された安全なブラウザーアクセスができる。

利用可能なリージョン

発表があった2022年9月30日時点では、アフリカ (ケープタウン) を除くすべてのリージョンでAmazon WorkSpacesCoreが利用ができます。
※Amazon WorkSpaces自体はアフリカ(ケープタウン)リージョンでも利用可能です。

料金

正式な利用料金については、こちらからご確認ください。