みなさん、こんばんは。サニービュー事業部の小寺です。

Amazon AuroraでMySQL 5.7から8.0へのインプレースアップグレードができるようになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/09/amazon-aurora-supports-in-place-upgrades-mysql-5-7-8-0/

今までのアップグレード方法

今までは、Aurora MySQL 2.x から 3.x へのアップグレードを行うためには、 Aurora MySQL バージョン 2 クラスターのスナップショットを取得して、その後に復元して、新しいバージョン 3 クラスターを作成する必要がありました。

※ クラスターのメジャーバージョンを 2.x から 3.x にアップグレードすると、元のクラスターとアップグレードされたクラスターの両方がengine 属性に同じ aurora-mysql 値を使用します。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraMySQL.Updates.MajorVersionUpgrade.html

余談ですが、クラスターのメジャーバージョンが1.xの場合だとengineはauroraと表示されているので、最初はaurora-mysql? aurora-postgres?どっち?と戸惑いました。

今回のインプレースアップグレードのメリット

なんといっても手間がかからず、簡単な手順でアップグレードができる点が大きなメリットです。 データベースをバックアップして新しいバージョンに復元する代わりに、Amazon RDS マネジメントコンソールで数回のクリック操作を行えばアップグレードが可能です。また、AWS SDK または CLI を使用することも可能です。 ※手順は簡単になりましたが、検証や計画的なアップグレードを強く推奨いたします。

試してみる

(1) Aurora MySQL 2.x (MySQL5.7互換)のインスタンスを選び、 [Modify] (変更) オプション をクリックします。

(2) 「DB クラスターの変更」画面で新しいバージョンを選びます。

(3) DBクラスターの変更画面で変更内容を確認します。デフォルトでは、次回の定期メンテナンス期間中に適用されるようですが、「すぐに適用」を選ぶこともできます。「クラスターの変更」をクリックします。

気になるAurora MySQL1.0(MySQL5.6)のサポート期限

現在から 2023 年 2 月 28 日まで:  Aurora MySQL バージョン 1 (MySQL 5.6 互換) クラスターから Aurora MySQL バージョン 2 (MySQL 5.7 互換) へのアップグレードがいつでもOKです。

2022 年 9 月 27 日 – これ以降、新しい Aurora MySQL バージョン 1 のクラスターまたはインスタンスを AWS Management Console からも AWS Command Line Interface (AWS CLI) からも作成できなくなります。

2023 年 2 月 28 日 – これ以降、次のスケジュールされたメンテナンス期間内に Aurora MySQL バージョン 1 のクラスターを Aurora MySQL バージョン 2 のデフォルトバージョンに自動的にアップグレードする予定です。 このときにメールでの通知などはないので、ご注意ください。

その他のAuroraのバージョンのサポート期限は

その他、Aurora MySQL5.7のサポート期限も気になりますよね。以下から確認可能です。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Aurora.VersionPolicy.html?utm_source=pocket_mylist#Aurora.VersionPolicy.MajorVersionLifetimeより引用