みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon Linux AMIをまだご利用いただいていらっしゃる方も中にはいるかもしれません。

Amazon Linux AMIのメンテナンスサポート期限が終了するのが2023年6月です。コラムの件名には、お知らせと書いていますが、今日は改めてリマインドの意味も込めて、メンテナンスサポート終了後の挙動等についてお伝えしたいと思います。

Amazon Llinux AMIって?

Amazon Linux AMIについて、ご存じでしょうか。
Amazon Linux 2から利用された方は、聞いたことがない方もいるかもしれませんね。

Amazon Linux AMI は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 上で使えるAWSが提供するLinuxのイメージです。無料で利用することができます。Amazon Linux AMIには起動設定ツールやライブラリやツールなど、
AWSと環境を統合するために便利に使えるパッケージも含まれています。

Amazon は Amazon Linux AMIのサポート期間

・標準サポート期間

2020年12月31日までです。
AWSからAmazon Linux AMI のセキュリティ更新とバグ修正の提供を受けることができます・

・メンテナンスサポート期間

2023年6月30日までです。
Amazon Linux AMIのパッケージリストは縮小され、重大かつ重要なセキュリティアップデートのみ引き続き提供を受けることができます。

標準サポートとメンテナンスサポートとの違いは、メンテナンスサポート期間中(まさに今ですよね)になると新しい EC2 インスタンスタイプ、新しい AWS サービスと機能、および新しいパッケージのサポートが提供されなくなります。

メンテナンスサポート期間(2023年6月30日)以降は自動的にアップグレードされるの?

よくサポート切れのタイミングなどで、メンテナンスウィンドウ期間中に次バージョンへ自動アップグレードがされる等のアナウンスがあるので、6月30日以降のAmazon Linux AMIの利用について、サポートに確認してみました。

まず、2022年9月時点のオフィシャル情報として、メンテナンスサポート期間の終了後に Amazon Linux AMIは起動できる旨、記載があります。

よくあるの質問Q: メンテナンスサポート期間の終了後に Amazon Linux AMI を起動できますか?」では、「 はい。そのポリシーが変更された場合、事前にお知らせします。 」とのことです。

気になる自動アップグレードについてですが、本日時点(2022年9月17日)では以下がAWSサポートからの回答です。

Amazon Linux AMI から Amazon Linux 2 や Amazon Linux 2022 へインプレースアップグレードする方法はなく、もしアップグレードが必要な場合は新規インスタンスの起動やデータの移行によるマイグレーションを行う必要があります。
すなわち、メンテナンスウィンドウを含む自動的な操作で Amazon Linux AMI から Amazon Linux 2 や Amazon Linux 2022 へのアップグレードはできません。そのため、将来の機能や仕様の変更につきましてはご案内が困難ですが、現時点では OS のアップグレードは行われないものとお考えください。

つまり、結論としては自動アップグレードはされないとのことです。 メンテナンスサポート期間も残り1年を切っている状態なので、Amazon Linux 2またはAmazon Linux 2022へのOSアップグレードの計画を立て、検証を進めていくことを推奨させていただきます。

今、Amazon Linux AMIをお使いの方で、次の移行先は Amazon Linux 2022にされるかは悩まれますよね。
まだこのコラム執筆時の2022年9月段階では、Amazon Linux 2022はGAになっていないので、検証をするのであればAmazon Linux 2022 (プレビュー)の RC 版のご利用をお勧めします。

Amazon Linux 2022 (プレビュー)の RC 版についての情報はこちら

まとめ

Amazon Linux AMIのメンテナンスサポート終了後の動作についてお伝えさせていただきました。強制アップグレードは今日時点では、アナウンスがないですが、計画的な移行計画と検証を行うことをお勧めします。