みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

Amazon RDS for OracleでOracle21cのサポートが開始されました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/03/amazon-rds-oracle-support-oracle-database-21c/

Oracle Database 21cとは

21c の特徴としてコンテナアーキテクチャのみをサポートします。
コンテナアーキテクチャのみがサポートされるとは、どういうことでしょうか。

まずは、コンテナについてお伝えするときに、欠かせないPDBとCDBについて簡単に解説します。
・PDB:単一プラガブルデータベース、CDBの中に作成するDB
・CDB:マルチテナントのコンテナデータベース

Oracle Database 12cで最も大きな機能追加が「マルチテナント」という概念です。
マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)と呼ばれるひとつのデータベースとCDBの中にある、一つまたは複数のプラガブル・データベース (PDB)によって構成されます。 PDBとはスキーマや表領域やデータのセットです。

以前、RDS for Oracle 19cからマルチテナントがサポート開始になりましたが、リリース当時にはPDBを1つしか作ることのできないマルチテナントになりきっていない状況でした。

ここからは私見です。上記の経緯を踏まえると、今回Oracle Database 21cでは、Oracle Multitenalt以外の構成はサポートされなくなっているので、マルチテナント対応は準備段階だったともいえると考えます。

他のバージョンからアップデートするにはどうすればよい?

Amazon RDS for Oracle は、19c CDB から 21c へのメジャーバージョンアップグレードをサポートしています。

Amazon RDS for Oracle は現在、非 CDB (12.1、12.2、19c) から 21c へのメジャーバージョンアップグレードをサポートしていません。
21cがコンテナアーキテクチャのみのサポートなので、非CDBから21cへはアップグレードができない仕組みとなっているようですね。

アップデートするには、AWS マネジメントコンソールの [Modify DB Instance Wizard] (DB インスタンスウィザードを変更) から、「Oracle 21.0.0.0.*」で始まる DB エンジンのバージョンを選択してください。

Oracle Database 21cのサポート期限

Oracle社では、2024年4月30日まで21cをサポートすることを発表しています。
ただし、注意点としては、21c は延長サポートの対象外となっています。

今、サポートされているバージョンは以下の通りです。
・Oracle Database 21c (21.0.0.0)
・Oracle Database 19c (19.0.0.0)
・Oracle Database 12c Release 2 (12.2.0.1)
・Oracle Database 12c Release 1 (12.1.0.2)

※Oracle18cと11gはサポート期間がほぼないので、ここでの記載からは割愛します。

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