みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

もしかして、誤ってAmazonマシンイメージ(以下、AMI)を削除されたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

今月のアップデートでAmazon EC2の誤って削除したAmazonマシンイメージ(AMI)をゴミ箱から復元できるようになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/02/amazon-ec2-recycle-bin-machine-images/

AMI復元可能になったメリットは?

今回のアップデートで、ビジネス継続性のニーズを満たすことができるようになりました。今までは、誤ってAMIの登録を解除した場合、そのAMIを復元することはできませんでした。

ごみ箱を使用すると、AMIの保持期間を指定し、保持期間が満了する前に、必要に応じて登録解除された AMI を復元できます。復元された AMI は、削除前に持っていたタグ、許可、および暗号化ステータスなどの属性を保持し、すぐに起動に使用できます。

ここで注意する必要があるのは、保持期間の設定です。ごみ箱内に入っているAMIで、保持期間を過ぎてしまうと完全に削除されてしまいます。

ゴミ箱から復元してみる

前提条件として、AMIの保持期間のルール設定が必要です。
ここで1つルールを作ってしまえば、同じAWSアカウント内のすべての AMI についてごみ箱を有効にできます。

(1)AWSマネジメントコンソールよりEC2サービスへアクセスし、「AMIs」をクリックします。「ゴミ箱(Recycle Bins」をクリックします。

(2)「保持ルールを作成」をクリックします。

(3)「ルールの詳細」箇所にて、まずは保持ルール名を入力します。

(4)「保持の設定」箇所ではリソースタイプを選びます。
EBSスナップショットまたは、Amazonマシンイメージのどちらかを選ぶことができます。照合するリソースタグには、ルールを適用させるAMIやEBSスナップショットの指定を行います。
保持期間を入力します。入力できるのは1日(最小)~365日(最大)です。

(5)「タグ」箇所にて、必要に応じてタグを設定し、「保持ルールを作成」をクリックします。

(6)「保持ルール」が作成されました。

(7)試しにEBSスナップショットを削除してみました。
ごみ箱のリソースをみると、削除したスナップショットが確認できました。「復旧」をクリックします。

(8)「リソースを復元」画面で「リソースを復元」をクリックします。

(9)すぐに復元されました。

対応リージョン

・AWS GovCloud (米国) リージョン
・アマゾン ウェブ サービス中国 (北京) リージョン
・アマゾン ウェブ サービス中国 (寧夏) リージョン
上記3リージョンを除く全てのリージョンでAMIのごみ箱機能が利用できます。

まとめ

AMIを誤って削除した場合、ごみ箱より復元ができるようになった。
復元するためには、ルール設定が必要で、保持期間を指定すると全AMIに対してゴミ箱機能が有効になる。
保持ルールでタグを使用して、削除時にAMIを指定することもできる。

この機能はとても便利で、オペレーションとして誤って削除したとき用にぜひ有効化をしておくことをお勧めします。

AWSをご利用いただくには、直接契約するより断然お得。
AWS利用料が5%割引、さらに日本円の請求書による支払いが可能です!