みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

今月からAWS Elastic Disaster Recovery(以下、AWS DRS)が、vCenter(VMWare) サーバーへ自動的なフェイルバックをサポートしました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/01/aws-elastic-disaster-recovery-failback-automation/

AWS DRSとは

DRSとはどのようなサービスかご存じでしょうか。

災害対策向けのサービスで、オンプレミスの物理インフラ(VMware vSphereやMicrosoft Hyper-V等及びクラウドのアプリケーションをのディザスタリカバリ環境をAWS上に構築するためのサービスです。

以前本コラムにもアップしておりますので、ご参考にしていただければ、幸いです。
https://www.sunnycloud.jp/column/20211123-02/

利用パターンとしては、以下の3つに分けられます。

・オンプレからAWS
ソフトウェアの問題やデータセンターのハードウェア障害などの予期しないイベントの後にAWSで迅速にオペレーションを復旧します。

・クラウドからAWS
AWS を復旧サイトとして利用することで、回復力を高め、コンプライアンス要件を満たすのに役立ちます。AWS DRS は、クラウドベースのアプリケーションを AWS でネイティブに実行できるように変換します。

・AWSリージョンからAWSリージョンへ
AWS DRS を使用して別の AWS リージョンのアプリケーションを復旧することができます。
可用性を高めることにも繋がります。

今回のアップデート内容

今までも手動でのフェイルバックはサポートしていたのですが、今回のアップデートで ディザスタリカバリサイトから、物理インフラへの切り戻し(フェイルバック)の操作を自動化できるようになりました。

そのために新しい DRS Mass Failback Automation クライアント (DRSFA クライアント) を利用いただく必要があります。
DRSFA クライアントを使うとvCenterの複数のサーバに対して、1クリックでのフェールバックかカスタムフェールバックを選ぶことができます。

DRSFA クライアントを利用するにあたり、前提条件としては2つがあります。

(1)DRSFA クライアントのソースサーバとしては、vCenter上のサーバのみです。
(2)DRSFA クライアントは現時点では、vCenterのバージョン6.7と7.0で検証済です。

DRSFAクライアントは以下のコマンドでインストール可能です。

wget https://drsfa-us-west-2.s3.us-west-2.amazonaws.com/drs_failback_automation_installer.sh

まとめ

AWS Elastic Disaster Recovery(以下、AWS DRS)が、vCenter(VMWare) サーバーへ自動的なフェイルバックをサポートした。

DRS Mass Failback Automation クライアント (DRSFA クライアント) を利用することで、Centerの複数のサーバに対して、1クリックでのフェールバックかカスタムフェールバックを選ぶことができる。

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