みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
Elastic IPアドレスにDNS逆引き設定が東京、大阪リージョンでも対応できるようになりました。
今までは、限られたリージョンでしか利用ができなかったのですが、今月のアップデートで全ての商用リージョンで対応ができるようになっています。
逆引きDNS設定が必要なケース
EC2からEメール送信を行う場合、Elastic IPからホスト名の逆引き(リバースDNS、rDNS)設定が必要な場合、正引き設定を行った上で、ホスト名の逆引き設定を行うことができます。
メールサーバでスパム判定を受けないためには、設定をしておいた方が良いでしょう。
設定方法
1) EC2インスタンスにElastic IPアドレスを関連付けます。
2) Route53で正引き設定を行います。
レコード名を指定して、先ほど関連づけたIPアドレスを「値」欄に入力します。
3) Elastic IPの逆引き設定を行います。
1) のElastic IPを選択して、右上のアクションから「逆引きDNSを更新」を選びます。
次の画面で、正引き設定をしたホスト名を入力します。
4) 少し待つと1)のElastic IPアドレス画面から逆引き設定が表示されるようになります。
注意事項
以前と同様、逆引きレコードがElastic IPに紐付いている場合はレコードが削除されるまで、Elastic IPの解放はできません。
EC2インスタンスまたは AWS Lambda 関数から、ポート25経由で E メールを送信する際には、申請は必要です。こちらは「E メール送信制限解除申請」から申請を行っていただく必要があります。
※申請が必要な理由
ポート25の制限 :Outbound Port 25 Blocking(OP25B)
メール送信(SMTP)に割り当てられる25番(Port25)の利用に制限を加えることで、プロバイダ側が指定した送信サーバーを使用せず発信されるメールを制限する仕組みです。
まとめ
東京、大阪リージョンでも、ElasticIPの逆引きレコードをコンソールから登録可能になりました。
ここからは所感です。
EC2から直接メールを送信するケースは減ってきてはいるとは思います。
元々、この逆引き設定の機能がリリースされたときは、米国東部(オハイオ)、カナダ(中部)、欧州(ミラノ)、アジアパシフィック(ムンバイ)、アフリカ(ケープタウン)の限られたリージョンだったので、他リージョンの対応は便利になったと思います。
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