こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。みなさんは東京リージョン以外にも他のリージョンを利用されていますか。

AWS社より今月はスペインの新リージョンの発表がありました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/publicsector/coming-soon-aws-launching-new-region-spain-2022/

新リージョンはアラゴンに置かれ、他のリージョンと同様、3つのデータセンター(アベイラビリティゾーン)で構成されます。AWSは現在、新リージョンの開設時期を前倒しして2022年半ばに行う予定です。

また、スペインリージョンはヨーロッパでは、7つ目のリージョンです。
他の6つのヨーロッパリージョン名、ぱっと頭に浮かびますか・・?

ヨーロッパ(欧州)では、アイルランド、フランクフルト、ロンドン、パリ、ストックホルム、ミラノがありますね。

改めて、リージョンとアベイラビリティゾーンについて整理しておきます。

■リージョン

AWS にはリージョンという概念が存在します。これは、データセンターが集積されている世界中の物理的ロケーションのことです。また、データセンターの各グループは、アベイラビリティーゾーン(以下、AZ)と呼ばれています。

リージョンとリージョンの間は完全に分離されており、あるリージョンで障害が発生しても他のリージョンに影響が及ぶことがないように設計されています。
各 AWS リージョンは、1 つの地理的エリアにある、複数の、それぞれが隔離され物理的にも分離された AZ によって構成されています。
全 AWS リージョンが採用するこのマルチ AZ 構成を利用することで、高可用性があるアプリケーションを構築することができます。各 AZ には個別の電力源、冷却システム、そして物理的セキュリティが備わっており、これらは冗長的でレイテンシーが非常に低いネットワークを介し接続されています。

東京リージョンと大阪リージョンを例にすると、東京と大阪の間は直線距離で約 400km 離れた場所にあり、各リージョンはAZで構成されています。

アジアパシフィック(東京)リージョンでは、”ap-northeast-1a”、”ap-northeast-1c”、”ap-northeast-1d”の3つのAZから構成されています。

今、AWSで展開されているのは、北米、南米、欧州、中国、アジアパシフィック、南アフリカ、中東などです。
現時点(2021/6)で、リージョンはいくつあるでしょうか?

現時点では、大阪リージョンが25番目のリージョンとして、今年発表されたので、25リージョン、81のアベイラビリティゾーンが利用できます!

さらに、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイス、およびアラブ首長国連邦 (UAE) に 18 個のアベイラビリティーゾーンと 6 つの AWS リージョンを追加する計画が発表されています。 この1ヵ月の間にイスラエルとスペインが発表されましたね。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/より引用

・北米
米国東部 (バージニア北部) リージョン
米国東部 (オハイオ) リージョン
米国西部 (オレゴン) リージョン
米国西部 (北カリフォルニア) リージョン
GovCloud (米国西部) リージョン
GovCloud (米国東部) リージョン
カナダ (中部) リージョン

・南米
南米 (サンパウロ) リージョン

・欧州/中東/アフリカ
欧州 (アイルランド) リージョン
欧州 (フランクフルト) リージョン
欧州 (ロンドン) リージョン
欧州 (パリ) リージョン
欧州 (ストックホルム) リージョン
欧州 (ミラノ) リージョン
中東 (バーレーン) リージョン
アフリカ (ケープタウン) リージョン

・アジアパシフィック
アジアパシフィック (シンガポール) リージョン
アジアパシフィック (東京) リージョン
アジアパシフィック (シドニー) リージョン
アジアパシフィック(ソウル)リージョン
アジアパシフィック (ムンバイ) リージョン
アジアパシフィック (香港) リージョン
アジアパシフィック (大阪) リージョン
中国本土 (北京) リージョン
中国本土 (寧夏) リージョン

■アベイラビリティゾーン

アベイラビリティゾーン (AZ) とは、1 つの AWS リージョン内でそれぞれ切り離され、冗長的な電力源、ネットワーク、そして接続機能を備えている 1 つ以上のデータセンターのことです。

AWS リージョン内のすべての AZ は、AZ 間に高スループットかつ低レイテンシーのネットワーキングを提供する、完全に冗長性を持つ専用メトロファイバー上に構築された、高帯域幅、低レイテンシーのネットワーキングで相互接続されています。AZ 間のすべてのトラフィックは暗号化されます。AZ 間の同期レプリケーションを実行するのに十分なネットワークパフォーマンスを備えています。AZ により、高可用性実現を目的にしたアプリケーションを簡単に提供できます。アプリケーションが AZ 間で分けて構築されている場合、停電、落雷、竜巻、地震などの問題からより安全に隔離され保護されます。各 AZ はそれぞれ他の AZ から物理的に、つまりは数キロメートル離れていますが、互いにすべて 100 km (60 マイル) 以内にあります。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。今はAWSで、25リージョン、81アベイラビリティゾーンが利用できますね。各リージョンで利用できるサービスは日々アップデートされていますので、随時確認いただけると幸いです。

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