Amazon Route 53 向けドメインネームシステムセキュリティ拡張機能 (DNSSEC) の開始を発表しました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/12/announcing-amazon-route-53-support-dnssec/
本発表により、Route 53にホストしているゾーンに対してDNSSEC署名することも、Route 53リゾルバでDNSSEC署名を検証することも、両方向から対応されています。
■DNSSECとは
DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)とは、DNSサーバからの出自・完全性(改ざんされていないか)を検証できる仕組みです。
DNS スプーフィングや中間者 (MITM) 攻撃と呼ばれる攻撃からは、DNS トラフィックを保護するプロトコルであるDNSSECを設定することでドメインの保護が可能になります。ドメインの信頼性も向上させることができます。
■DNSサーバを狙った攻撃の例
攻撃者は正規の問い合わせに先んじて、偽の問い合わせ情報をキャッシュDNSサーバーに送りこみ(※通称:毒入れ)、
ユーザーを偽サイトに誘導させます。
(例)
●ユーザが正常なアクセスを行っても、フィッシングサイトに誘導される
⇒攻撃されたことに気づきにくい
●同じキャッシュサーバのユーザ全員が影響を受ける
⇒例えばISPのキャッシュサーバが攻撃されると被害は甚大
●攻撃そのものの検出が容易ではない
⇒キャッシュへの毒入れは、見た目は通常のDNSパケットであるため、正常な応答と攻撃の区別が簡単ではない
■設定について
オフィシャルのドキュメントも公開済です。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/Route53/latest/DeveloperGuide/domain-configure-dnssec.htmlhttps://docs.aws.amazon.com/Route53/latest/DeveloperGuide/resolver-dnssec-validation.html
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